第2話 暗闇に浮かぶ白装束の集団

これは母から聞いた話です。

基本的にここにある話は全て実話なのですが、今回はちょっと内容が内容なのでフェイク多めです。ただ、悲しいことにこの話は幽霊だったり、呪いとかそんなものは出てきません。


まあ、見てれば話は分かりますし、この話のモデルとなった地元の人なんかはもうタイトルで気づくでしょう。もしかしたら、地元の人では無い人も気づくかもしれませんが……どうか秘密で……



私の母の育った街は少し異様な街でした。今となっては普通の街で観光客も溢れてますし、先日中学校時代の知り合いのお母さんが人と風景いい街だと言ってました。


さて、本題に戻りましょう。母がまだ独身だった時の話です。母は隣県に向かう為に早朝車を走らせていました。早朝と言ってもまだ太陽は出てなくて、うっすらと朝霧がかかってました。母はまだ免許取り立てだったので霧は嫌だなぁ……と思ってました。


そんなこと思いながら、母は県境に差し掛かったそうです。すると霧の中からうっすら大勢の人影が見えたそうです。


もうこれだけで色々な意味で怖いです。

時は午前4時です。人が歩く時間帯ではありません。しかも霧から急に現れたので心臓に悪いです。あと、運転してる人なら分かると思いますが、この状態で急に飛び出されたりしたら、たまったもんじゃないです。


色々な意味で心臓が止まるかと思いました。


そして直ぐに多くの声が降り注ぐように聞こえてきました。


そして恐る恐る横を見ると………


白装束に杖を持って白い籠を頭から被ってる異様な集団が車の横を通り過ぎました。


ブツブツと念仏のようなものを唱えたり、時には太鼓を叩きながら……その光景はあまりにも異様で不気味で母はゾッとしたそうです。


中には子供も居ました。




その集団は、地元では有名なカルト宗教の信者達だと後で知りました。


この後また後日談がありますが、これはまた別の時にしましょう。

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