第11話

夏視点


学校を辞めることになった。


だけどほぼ殺人者の私にしては軽すぎる罰だ。


「・・・」



意味がわからないよね。


人を轢いて、起きれなくなるほどにしておいて退学だけって

(金は払っている)


罪軽すぎるだろうって思うよ。


「・・・」


胸が痛い。


最近までは、本当は正義のヒーローに憧れていた。魔法使いに憧れていた。自分もそんな人間にいつかはなれるとまだ信じていた。

見る時は小さくても、アニメの時のキャラは高校生だったりするからだ。


「・・・」


私、全然ヒーローじゃないよね。


怪人そのものだよ



「・・・優、」


そんな私から妹を助けたようとしていたヒーロー



ヒーローは優だったよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る