嘘なしゲーム

2ndゲームが終わり生き残った40人は男の指示で再び教室に向かった


「2ndゲームを突破した者たちよ、これから後2ゲームで25人まで絞ろうと思う」


「あと15人も死ぬのかよ…」


やっとの思いで生きてきた奴らもここで心が折れかけていた


「3rdゲームは決して偽ってはいけない、嘘禁止ゲームだ。」


嘘禁止?そんなの喋らなければ楽だが…そんな一筋縄で通れる程楽なゲームではない


「じゃあルールを説明する、これから俺が何個か質問をするからお前らは答えればいいだけ、しかし、1つでも嘘をついたらその時点で失格つまり死ぬことになる。このゲームは人数が35人になるまで行う」


やっぱりな、無理やり喋らせて嘘をつけば死か…やってやるよ


「じゃあ早速質問だ、最近のプールの時間で女子更衣室に隠しカメラがあったらしいじゃないか、木下お前か?」


「お、お前まさか?」


「木下サイテー、まじ死ねよ」


「俺は違う、本当に違うんだ!!」


    ……………………………


誰も死なない、木下は本当の事を言ってたのだ


「本当に違ったのか、」


「ごめん、木下」


「ごめんね木下くん」


「勝山さん、今と同じ質問です、」


「……」


「5秒以内に喋らないと殺しますのよ」


「……お、俺だ俺がやったんだ」


震えた小さな声で勝山は呟いた。

クラスの時が数秒止まり、勝山には罵声が飛び交った


「流石にキモすぎ」


「AVじゃ我慢できずに本物を取り出したか、こりゃ将来有望だなw」


「クラスで聞かれたときは答えないくせに、嘘ついてはよ死ね」


「うぁぁぁぁーあぁぁぁー」


勝山は机を何度も叩きだし頭を抱え寝込んだ


このゲームは人の秘密を暴き暴かれた奴が生命希望を失わせ、それをを見て楽しんでやがる…


「では次の質問だ。2-4の前島が先々週、滝に身を投げた。俺はこれを事故ではなく自殺だと考えている。さぁどうだろう北岡くん?」


「ち、違う!」


北岡は死なないから真実か…


「新谷、同じ質問だ」


「ち、違う」


パン


新谷が死んだ…


「新谷くんでしたね…でも僕は彼だけではないと踏んでいます。何も関わりのない者挙手」


全員が手を挙げたがその瞬間、パパンッ

石川、宮本、竹丘、岡本の4人が死んだ


「5対1でイジメですか…まぁこうなって当然でしょう、人の命を奪った者がなぜ自分は奪われないと思ったのでしょうか…」


あの謎の男は稀に正常な事を言ってくる、


「では引き続き質問をしていきますね」


クラスの雰囲気は重く、どこか絡まっているようだった


「35人になりましたね。2ndゲーム終了です。再び体育館へと向かへ」


全員が移動を開始する中、勝山は頭を抱えたまま動かない。


「勝山早く移動しろ」


しびれを切らし男が声をかけたが勝山は反応しない


「早く移動しないと殺すぞ?」


「いいよ、殺せよ今の状態なんて死んでるのと一緒さ」


「そうか、じゃあな」


パン!!


勝山が死んだ、これで34人あと9人か、何をしても生き残んのは俺だ



体育館につくと黒尽くめの隠しの奴らが大縄を持っていた


「全員移動したな?ルールを説明する、今隠しに大縄を持ってもらっている、やるのは全員飛びだ

連続で20回飛べ、引っかかった奴はあの刃で出来ている縄に切り裂かれる20回飛べなくても人数が25人まで行ったら終了する、」


灰色に反射する縄と重い空気が奇妙な程に合っていた…





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る