2ndゲーム学校鬼ごっこ
何処に行けば良いんだ、この学校は東京内でも1.2を争うくらいの大きい高校だ、これだけ広いと逆に迷う
「おーい港、こっちだ!」
1stゲームで一緒になった大垣が俺を読んだ
「なぁこのゲームおかしいと思わねぇ?こんな遊びで俺等を弄んで挙句の果てには殺す、納得いかねぇよ」
大垣の言ってる事は正解なんだろう、だがこのゲームが終わってほしくないと思う自分もいた…
「10分が経ったので鬼を放出する。ちなみに10分ごとに逃げる側は体が赤く光るからな」
通りで逃げる側が多いと思ったらそういう魂胆か
それなら鬼と逃げ、どっちが有利かわからなくなってきた
「取り敢えずは10分経つまでここで隠れてよう」
「何でだ?鬼ごっこなんだ動かない方が不利じゃないのか?」
「それは10分経って赤く光りだしたらだ。まだ俺等の居場所がわかってない以上、下手に動かないのがベストだろう」
「なるぼど…」
といっても隠れてる場所がバレたら終わりなんだがな
「てか港、このスマホって何に使うんだ?」
「あの男が言うには連絡用らしいが、現在人数も書いてあるぞ!」
今は…52人!?逃げる側は70人いたはずなのに…
「もう18人も捕まってるぞ」
異常すぎる、いくらなんでも早すぎる…まだ10分も経ってないのに…
「そろそろ10分だな」
体が赤く光りだした
「あそこだ!」
鬼がこっちに走り出した
「逃げるぞ!」
タッタッタッタッ
なんとか負けたが時間は後35分程度これを後何回続けられるだろうか…現在数はっと
「32人!?めっちゃ減ってるぞ港!」
「ああやばいな、陸上でもなんかいんのか…」
陸上が来たら終わりだ、部活にも入らず家でゲームに時間を捧げてた身だからな
「なぁ一回体育館見に行ってみるか?」
あまりにもそれはハイリスク過ぎる
「いや、それは駄目だ。あんなとこ鬼しか居ないと思う…」
再度10分が経過し体が赤く光りだした
「行くぞ!」
俺等は南校舎の方へと走った。
なんとか南校舎に着いた、その時
プルルル、プルルル、プルルル
大垣の電話がなった。恐る恐る電話に出てみると、
「もしもし大垣か?白石だ、今南校舎にいるだろ?今すぐ3の4に来てくれ!」
電話は切れた…
俺等は急いで3の4に行くと白石だけじゃない他の人達が沢山いる…
「俺等で体育館に行こうと思う、お前らはどうする?」
なぜそんな事をするんだ?残りは14人、後4人捕まるまで待てば確定で生き残れる、死にに行くようなもんだ
「俺等は行かない、そんなリスクを起こしてまで他の奴を助けたいとは思わない」
「ここで助ければ後16分、助かる確率が上がるだろう」
「たとえここで生き残っても人数が増えて後が大変になるだけだ!今はここにいよう」
「いーや俺は行く、行くぞお前ら、」
誰も白石の後をついて行こうとしない…そりゃそうだ、今はさっきからもう二人減って12人、行かないのが妥当だろう
「そうかそうか、お前等全員港の味方かよ、なら俺は一人で行くよ…」
一人で!?もっとハイリスクだろ、だがこのまま行けば人数が減る、ここは放おっておこう
案の定白石は捕まり、10人となり俺等の生き残りは確定した、
「皆!よく聞いてくれ、もう残るは10人俺等の2ndゲームでの生き残りは確定だ!このまま逃げ切ると70人全員生き残ってしまう!だからわざと捕まろう!」
「お、おう!!」
俺等は捕まりに行き無事2ndゲームは終了、俺等は体育館へ呼ばれた
「2ndゲームご苦労、では逃げる側10人と鬼以外殺す」
「待て!」
声を上げたのは白石だった
「こいつ等は後数分だったのにわざと捕まったんだ、俺等を生き残らせないために…そんなの納得いかねーだろ!!」
《そうだそうだ》
捕まった奴らが声を上げている、それもそうかこれで人生が終わるんだもんな…
「黙れ!!ルールはルールだそんな事言うんだったら捕まらない努力をしろ!努力をしない者に発言権はない!!」
あの冷静な男が声を張り上げた、
会場は静まり返り重い雰囲気となった
「ほんとに死ぬのかよ勘弁してくれよ」
「講義が認められなかったら次は命乞いか?人間はすることが多くて楽だな……死ね」
パパパパン
一斉に約60人が消えていった、そんな残酷な絵面に快楽を覚えてしまった俺だった
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