第3話 石丸伸二氏、大躍進の2位だけど大炎上

都知事選は、現職の「不敗神話」(これまで現職の都知事が立候補すると必ず当選してきた歴史的事実をいう)通り、現職の小池百合子氏(71)が3選を決めました。


主要メディアの選挙前の報道では、現職の小池百合子氏と前参院議員の蓮舫氏(56)との事実上の一騎打ちとされていましたが、結果的には前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が得票数で2位となり、大躍進と報じられています。


【選挙後のテレビのインタビューなどを中心に、筆者の個人的な見解とともにお伝えしていきます!】


<日本テレビの選挙特番の中継が大炎上>


日本テレビ「東京都知事選挙2024開票速報(日テレNEWSLIVE)」の中継で、石丸伸二氏にインタビューした社会学者の古市憲寿(ふるいちのりとし)氏が「ひろゆきスタイルをパクっている」などと大炎上しています。


インタビューのやり取りでは、

古市氏が「出口調査したところ、どうやら石丸さんが2位らしい。嬉しかったですか?」と問いかけると、石丸氏は「勝ち負けなどという候補者目線の小さな話をしていないんですね」と険悪な顔つきでバッサリ斬り捨てました。


続いて古市氏が「まだ都知事選の開票が続いている中で、国政で広島1区から出馬する可能性に言及されたのは、結局都知事選はただの踏み台だったのかな、売名行為だったのかと思ったのですが、この点についてはどうですか」と問いかけると、石丸氏は「下衆(げす)の勘繰り(かんぐり)でしかない。聞かれたので可能性を言及しただけ。意思はないとも言っている。文脈を把握しているのか」と返しています。その後も討論がかみ合わず時間切れとなりました。


時間切れとなった中継後のスタジオのやり取りにも批判が殺到しているようです。スタジオの日テレの森圭介アナの「最後の質問については答えてもらえませんでしたね」というコメントに対して、古市氏は「やっぱり答えない人なのかなって印象をもってしまうんですよ」、日テレ解説委員長の小栗泉氏も「何がしたくて東京都知事選に立候補したのか伝わって来なかった」と批判的なコメントが続きました。


【古市氏は独自の価値観で相手を否定するコメントが多い人ですが、この中継ではひろゆき氏のように相手を論破しようという姿勢は抑えているように見えました。もちろん肯定的なインタビューとはいえませんが、石丸伸二氏が選挙で訴えていたことを視聴者に分かりやすく伝えようという姿勢が見えました。


それに対して石丸伸二氏は、おそらく主要メディアに嫌悪感を持っているのでしょうが、まともに答える気がないように見えました。都知事選への思いなどはネットや街頭演説でしっかり伝えたので、テレビの視聴率稼ぎのために利用されたくない、という思いが強かったのかもしれません。


古市氏はフジテレビの「ワイドナショー」や「とくダネ!」などに出演経験がありますが、他の出演者を困らせるような発言をよくしています。大炎上の責任は古市氏を起用した日本テレビにありますが、古市氏のキャラクターを知っている人から見れば、いつもに比べれば真面目に質問していた印象です】


石丸伸二氏は他の番組でも、元乃木坂46の山崎怜奈(27)さんの公約に関する質問に対して「大変申し訳ないのですが、前提のくだりが全く正しくないなという風に感じました」と、こちらもバッサリと斬り捨てています。


【石丸伸二氏は、選挙戦後の討論には意味がないと言わんばかりの態度でした。もちろん、今の主要メディアの報道姿勢には問題がありますが、ネットを見ない人たちを無視しているようにも見えました。今後のことを考えれば、もう少し愛想よくしても良かったのでは?】


動画配信で、無党派層や浮動票といわれる若い世代(10~30代)からの支持を受けて、下馬評を覆す結果を残した石丸伸二氏ですが、広島県安芸高田市の石丸伸二氏の後任を決める市長選では、石丸市政の問題点を提起した藤本悦志氏(51)が初当選を果たしました。


藤本新市長は市長選では、石丸伸二前市長の政治手法を「市民の中に意識の分断を生んだ」として批判しており、前市長が確執を深めた市議会への就任あいさつでは「幹部会議では、市議会との4年間の反省の上に立ち、関係を改善する話をした。関係を保ちながら、市民の負託に応えたい」と話しています。


【石丸伸二氏は都知事選では経済のプロであることをアピールし、東京から日本を変えていくと訴えました。日本の将来を熱く語る姿は、若者の目には輝いて映ったかもしれません。


しかし、安芸高田市で実績を残したとは言い難いでしょう。マスコミも石丸伸二氏の今後の動向に注目していますが、国政に進出するのか、広島県知事を目指すのか、今のところ明言していません。


理想論を語り、若者から支持されるのは、きっと高揚感のようなものがあるでしょう。しかし、大事なのは当選後の成果です。次回はしっかり実績を残せるように頑張って欲しいです】


さて、石丸伸二氏には「モンスタークレーマー」の疑いがあり、裁判で敗訴したというニュースが飛び込んできました。

また、「NHKから国民を守る党(NHK党)」が石丸伸二氏を利用して、とんでもない作戦を実行したと発言しています。


これらの詳細は次の記事でお伝えします!


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