あとがき(のようなもの。)

 ここまで読んでいただきありがとうございました。かなり1話目からの更新が空いていましたが……。それに関して、申し訳ないです。なかなか落ち着かない生活が続いていたので。執筆という行為はとどまり続けることにかなり重たいウェイトがあるということを実感いたしました。(その情報なにって感じですけど。)


 この小説はかなりカクヨムではアウェイというか、そのような位置付けだと個人的には思っています。というか確信しているのですが。


 最後も何も救われない終わり方だったし。でも、そもそもとして、タイトルからハッピーエンドを期待してくださっている読者様も少ないのではないかと思いつつ、にしてもこの終わり方はいいのかな~と今でも感じています。方向性としてはかなり予期できないものだったかなとも。あとタイトルでは内容が説明しきれない感じも出てるのかなと。(いろいろとWeb小説という媒体の難しさを感じてしまっている。)


 だけれども、個人的には精神的な崩壊というのを、一度でいいので、とことんというか、短編のなかで濃密に描いてみたいと思っていました。


 といっても私の書ける、ネガティブな描写とか状況は、巷にあふれている小説に比べればはるかに見劣りするものだし、今回のこの小説はかなりの個人的な実験的要素を含んでいるものでした。(アスタリスクで書いた文章を読んでくださった方ももしかするといるのかもしれない。今は消してしまったけれども。)


 そのなかで、日々の行動や思考の、循環性というものに焦点が当たっていったかなと感じていて。それは基本的にはただの何も生み出さない繰り返しだと思っていて、けれどもそこから確かに成長をしていく人もいて。要するにその循環性(時間ともいえる?)のなかでうまく適合して(何かを生産して)生きていくことができるかが、この近代性のなかでは非常に幅を利かせている価値観ではないのか、とそのようなことを考えるに至りました。


 といっても、その生産したものに対する信頼というか価値の喪失というか、そのような現象がどこかで、かならず『個人的なレベル』で起きてしまうとも、理解しています。その生々しさというか、リアルめいた感情のいくつかを、今回の物語を通して書けたらいいなと、そのような心持ちでした。


 個人的な精神世界をとことん掘り下げていくこと、その過程を踏み外さないこと。そのようなことを書きながら考えていたのですが、そういえば最近に読んだ小説のなかでそれをとことん追求している小説があったなと思い返し……。気づかれた方もいるかもしれませんね。


 というわけで。


 これにて、おしまいです。


 改めて、ここまで読んでくださった皆様に感謝申し上げます。

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破滅衝動に駆られる私は何度も何度も浮気をして彼氏たちの精神をめちゃくちゃにしてきた。私はその罪を償うべき瞬間というものを待ちわびていた。そしてそれが今来た。自らの破滅が始まる。 ネムノキ @nemunoki7

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