大橋絵美は将来の進路に悩んでいた。
子供の頃は「絵描きやパティシエになりたい」と悩むことなく、夢を思い描くことができたのに……。
そう思いながら、開く幼稚園児の頃のアルバム。
と、開いた拍子に一枚の紙がひらひらと落ちてきた。
子供の頃に描いた絵だ。
あの頃の自分と思われる少女と、その隣には男の子。
そしてその夜、彼女の夢の中に一人の青年・アキトが現れる――。
本作を読みながら、将来の夢を抱いていた子供の頃を思い出しておりました。
あの頃、疑うこともなく夢は叶うものと信じておりましたが、どこかのタイミングで「あ、無理だ」と思ってしまいました。
絵美はアキトに励まされながら、少しずつ「子供の頃の夢」に近い経験をしていくのですが、その過程を通して、夢に挑戦するのに力む必要はない、少しずつ近づけば良いんだ、と今更ながら気付かされました。
アキトが何者なのか!?という物語要素も素晴らしかったです!
将来に悩む全ての方々に、超オススメです!!!