コメント失礼します。
故郷が失われるというのは、本当に心境重々しいですよね。
作者からの返信
上月祈様
コメントをありがとうございます!
ダム湖に沈んだ故郷は、もう一つ過ぎ去った「時間」をも示しています。
どうしても帰ることのできない場所、時間への痛みにもにた思いを感じてくださって嬉しいです。
お星様もありがとうございました!
ああ、切ないですね、つむぎ様。
想いに寄り添う優しい歌ですね。
『つみきのいえ』という絵本を思い出しました。
入院した方が、亡くなる前は『家に帰りたい』『畳の上で……』
とおっしゃいますが、自分が暮らし、愛した家族との思い出に包まれたいのかなぁと思います。
作者からの返信
星都ハナス様
コメントをありがとうございます!
若い時は故郷は出て行きたい場所でしたが、年齢を重ねこの年で移住すると懐かしく思い出す場所となりました。
そして「帰りたいなぁ」と思うと時、それは住んでいたマンションの部屋に引っ越したいのでなく、懐かしい思い出のその時間に戻りたいのです。
そう思ったとき、認知症の人が「家に帰りたい」というときの「家」は、きっと記憶の中にしかない「家」なんだろうなと思うのです。
それは水の底に沈んだ故郷に似て、帰ることのかなわない場所です。
まさしく、ハナス様の言われた「自分が暮らし、愛した家族との思い出」なのだと思います。
共感してもらえて、とても嬉しいです!
また、お星様もありがとうございました!
切ない歌ですね。
帰りたいと思う思いのどこかに、自分の故郷が水の下で、もう帰れないという記憶があったとしたら、尚更切ないです。
私の祖母も認知症になってからは、早く家に帰りたいと自宅で言うようになって、周りを困らせました。
自分の部屋に連れて行くと、そこは自分の部屋だとわかるのですよ。
人間の記憶って本当に不思議だなあと思ったことを思い出しました。
作者からの返信
緋雪様
コメントをありがとうございます!
帰りたい場所はきっと今現在のソコではなく、記憶の中にしかない場所なんだろうなと、そんなことを思って作りました。
緋雪さんのおばあ様も帰りたい人だったのですね。
認知症で徘徊傾向のある人のうちの何割かは、長く暮らした自宅ではなく、両親と暮らした実家へ帰ろうとしているという話しを聞いたことがあります。
でもおばあ様は自室はちゃんとわかっていたのですね。
確かに不思議です。
でも自分の居場所だと安心できる空間あって良かったですね。
私の祖母は自分が結婚したことも忘れてしまい、叔母を「お母ちゃん」と呼んで家族を悲しませていました。
生家の跡地が灰塚ダムの底に沈む私は現在も似たような思いに耽る事もあります。随分遠くに住んでいますが、幼い頃走り回った野山に家の前の河原。そして、夏になると、一日中入っていたその川。春、秋、冬、泳げなくても、釣りや投網での魚獲り。時には、石を水面ギリギリになげ何回スキップさせるかを競い合ったり、ただ対岸の竹林に向けて石を投げるとか、この川で費やした時間は忘れられません。今でも水の流れを見聞きすると、足が止まってしまいます。
この川があったから、ダムになってしまったのではあります。
作者からの返信
@fumiya57様
コメントをありがとうございます。
思い出の川があのダムを呼んでしまったのですね。
そしてダムに沈んでしまった生家と一緒に思い出も沈んでしまったのですね。
取りもどせない時間こそが、水の底にある様な気がします。
お星様もありがとうございました。
つむぎさん、素敵な一首に心惹かれました。
俳句も短歌も読み手によって、その景色が違うものがあるかも知れないと、いつも思っている私です。
御作品のお婆さまが帰りたいと願う、その場所がダムに沈んでしまった、帰りたくも帰れない場所、を指していると思いますが、私はまたもう一つ違った視点で受け止めました。
私はご存じの通り相当の高齢ですからこの一首に、いずれお迎えが来るであろうその時に、病床でしきりに帰りたいと願う自分の姿を姿を想像しました。
その時はもう最期の時ですから、自分の帰りたいと願う場所は、ダム底に沈んでしまった家と同じで、帰りたくとも帰れない場所。帰るにももう術(路)がない・・
などど勝手に詠みとき、おバカさんな私はつむぎさんの御うたに、ホロリと神妙になっているのです。
解釈?的に、それちゃうんだけどぉと言われそうですが、そうでしたら笑っちゃってくださいね。 歌心のない読み手より
作者からの返信
@88chama様
こちらにもコメントをありがとうございます!
作品は書き手の手を離れたら、読み手の感じるものが正解じゃないかと思います。
今回のこの短歌もダム湖に沈んだ家を詠みましたが、この「水底の家」は戻れないもの全ての象徴です。
実際に失くなってしまったもの、時間の彼方で戻るに戻れないもの、物理的にもう戻れない状況。
なので、ローバ様の読み解きも正解なのです。
お星様もありがとうございました!
いまは、船でしかいけない、ダムの底に自宅が‥‥
えっと推測するに、徳山ダムですかね?
違っていたらすみません。
自分の故郷がダムの底になるのは、たとえ人のためになろうとも寂しいですね。
作者からの返信
もっちゃん(元貴)様
コメントをありがとうございます!
実はこのモデルは灰塚ダムなんです。
でも全国にダムが出来たことで故郷を失った人はたくさんいるでしょうね。
地域のため、人のために大切な場所を失うのは、なんとも寂しくもあり悔しくもあるでしょうね。
お星様もありがとうございます!