第11話 王太子、我の実力を知る。
「は?」我は、驚いた。
まさか剣の方が折れるなんて
???「これまで魔帝が戦ってきたのは偉人たち、偉人たちの武器はそんじゃそこらの剣は豆腐のように切ってしまうのである。」
「おかしいだろ!なんで、なんで俺の剣のほうが折れるんだよ!」
「こっちが聞きたいわ!」我は逆ギレした。
「お前の手入れが悪かったんじゃないか?」
我は喧嘩腰に言ってみた。すると、
「お前ら!この犯罪者を殺してしまえ!」
おっと、図星だったようだ。だから折れたのか。
「おい。ここでは私闘は禁止だが?」
「そんなの関係ない!証拠はもみ消せばいいんだよ!」
「みんな、聞いたな!そして、お前は出ていけ!」
野次馬たちは頷くが、ある男は青ざめていた。
「おい、金でも女でも上げるから証拠をもみ消してくれ!」
王太子は必死で言うが、野次馬たちは酒を飲み始めた。
「滑稽だな。冒険者に剣を向けても切れないことがある。よく覚えておきな!」
「父上に言いつけてやる!」
「あぁ、いいぞ。ここの人たちすべてが証人だからな。」
脅しても聞かないので、王太子は、
「もういい、父上に言いつけてやる〜!」
と、小物のような言い方で退散していった。
本当にそんなやつがいるんだなと、我は認識した。
次の日、
「家のバカ息子がすまんかった!」
「なんでだよ!父上!こいつをもみ消せばいいだろう!」
「お前は馬鹿か?この人は前勇者様の知り合いだろう!」
「えっ、そんなわけ。」
「お前、まさか知らんとは言わないよな。この人は平行世界の勇者様だ!」
「嘘ゆうなよ!証拠はあるのかよ!」
「あるぞ?」「えっ、」
...我はどうしたらいいのであろうか?
このまま親子で喧嘩しているのを見ていればいいのか?
それか、抜け出せばいいのか?
それまた、仲裁すればいいのか?
我は困っていた。
仮Oヒーローの変身のときに攻撃されないのはこのせいだったのだな。
なぜ攻撃されなかったのか明らかになったところで、
我もそろそろ、と思った。
「あの...そろそろ親子で話すのはやめてもらって」
「すいません。このバカ息子が嘘だ嘘だと言うもので、」
「偽物だろう!冒険者にならずとも遊んで暮らせるぐらいの財力はあるだろう!」
「あのな、俺は力をなまらせたくないから冒険者業やってんだよ。」
「嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だぁぁぁぁぁぁ!」
「...最近の若者は騒ぐ趣味でも持っているのか?」
「すみません。抑えてもらえますか?」「了解した。」
我は少し強い威圧を放った。
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