孤独な魔帝は暇つぶしをしたい

第9話 待ちに待った話し合い

我は、後ろを振り向いた。　そこには我の望んだ相手がいた。

「元気にしてたか、ソル。」

「久しいな、ブレ。」

「...普通にブレーブでいいよ。」

「読みにくいんだからいいであろう。」

「前あったときには、[ブレーブよ]とか言ってたくせに」

「まあいいであろう。」

「さて、お前さんここに何しに来た。」

「我を殺そうとする輩がいると聞いてな調査に来たのだ。」

「おまえさんを殺せるやつなんかいないだろうに。」

「わからないじゃないか。大砲に魔力込めようとする奴らだぞ。」

「それは、前の話じゃないか。」

「今もかもしれないがな。」

「で、本当は？」

「バレておったか。」

「それも真実なんだろう、しかしもう一つあるよな」

「...お前の勘はいつも鋭いな。」

「教えてくれ。もしかして、話せないことか？」

「...お前にあいたくてきたんだよ」

「なんて？」

「だからお前にあいたくてきたの！」

「へ〜、魔帝様がこんなことを言うなんてね。」

「...表に出ろ、タイマン張ってやる。」

「すいませんでした。」

「よろしい」

「というかその格好蒸し暑くないのか？」

「これには事情があってな、我の見た目って魔帝らしくないであろう？」

「そうだな。魔帝らしいというか子供だな。」

「それがコンプレックスだから見せたくないんだよ。」

「なるほど、見せるか。」

「...なるほど、切るか。」

「すいませんでした。」

「でな、身長も」

「...言いたいことはわかった。」

「しかも、これ小説に書いているやつがいるから。」

「この話も書かれているということか？」

「そういうことだ。」

「もうちょっと真剣に話すか。」

「やめろ、お前らしくないぞ。」

「そうかよ、でもいいじゃないか。こんなにふざけられて。」

「...あぁ、ふざけられて我も大満足だ。」

「それは良かったが、お前から考えて今の王都はどうだ。」

「腐っている。」

「だよな〜」

「ここにはいいところがそんなにない。しかも奴隷まで、この街はなんでこんなに腐ってしまったんだ？」

「それは、王太子と現勇者のせいだ。」

「国王は関係ないのか？」

「あぁ、関係ない。アイツらが闇ギルドを使っているからこういうふうな自体になってしまったんだ。」

「なるほど。」

「って、固く喋ったけどどうかな。」

「いいんじゃないの？」

「ならいいや。」

「というか、お前いつ死ぬの？」

「100歳までは生きようと思う。」

「わかった、また来るかもしれない。」

「わかった。また、酒を飲みながら。」