第6話 人間の国は...
我は苛立っていた。 なぜこんなに遅いのだろうか...
一回触ればいいのに、技術は進歩しているのに...
「なんで触りたくないと言うやつが多いんだよ!」
前に来たときにはごく少数だけでスルスル行ったのに...
なんでこんなに多いんだよ!我の感覚だと2人に1.5人は、言っている気がする。
なんでこんなに治安が悪くなってんだよ!牢屋足りてるのか?
おっ、ようやく我の番になったな。
「これに触れろ!」「わかりました。」
そして、俺は触れる...と思ったのか?
しかし、光が出て「よし!通ってもいいぞ。」
どうやら、技術面の退化もあったらしい。
これなら我が一つ、魔法を放てば王都は滅ぼせると思うぞ。
なんでこんなに国は衰弱してしまったのか。
勇者は殺してしまったが、国王がしっかりしていればこんなことにはならないはずだ
いや、国王がしっかりしていなかったのか?
一回、勇者に国王やらせてみるか?
敵も心配してしまうぐらい心配なこの王都は心理面の探求は進んでいるらしく
「なんで、光るだけなんですか?」「やましいことがあれば触れたくないと思うであろう」「なるほど!」
我はこの会話を聞いて、今の人間狡賢くね?と思ったのである。
我は更に警戒をすることにした。
多分、今の人間の強みは狡猾さ勝つためならどんなことをしても構わないという考えで死にそうになったら媚びを売る。
まさに、外道だった。
「どっちが魔族だか、わからないな」
魔族であるがボッチな我と人族でありながらも中身は外道な人間達
これさ、入れ替わっても良くないか?我が勇者でここの国王が魔王ということで
それぐらい腐っていた。この門だけでわかることでも。
我は壁に寄りかかって考えることにした。
このまま滅ぼしてもよいだろうかと。
「前の人族のほうがよっぽど利口だったな。」
今の我なら簡単に滅ぼせるだろう。しかし、我と戦って生き残った勇者...
何人目かは忘れたが、その勇者は年齢的にもおじいちゃんとなって生き残っておるだろう。そいつを知らんうちに滅ぼしてしまうのは惜しい。
しかし、この国が腐っているのも事実。今滅ぼさなければ、もっと甚大な被害が出るだろう。 最も神の介入もあり得ることであろう。
その前に我が止めなければ、人族が全滅という結果になってしまう。
我には頭の中の天秤にその2つが載せられていた。
我はどうしたらいいのであろうか。
自分のことを優先するか未来を優先するか。
我は頭をフル回転して考えている。
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