第6話

キャンディは12歳になった。

仲のいい女の子、アライミチコちゃんの家で、ピアノを弾いていた。


夢見るような、ピアノのメロディ。シューマンの小さな曲だ。


「綺麗な音楽。素敵だわ」

アライミチコちゃんが、微笑みながら、言う。


2人は、いい香りのする紅茶を、飲んでいた。

テーブルには、クッキーが置いてある。


キャンディは、誰に習ったわけでもないのに、ピアノが弾けたのだ。


***


「綺麗な音楽だな!うわ!うわー!」

突然である。ガラス窓を割って、変質者が入って来たのだ。

叫びながら、変質者はテーブルを倒した。


その人物は60代男性。全裸で、太っていて、毛深い。特に、股間がかなり毛深く、異様な臭気を、そこから発生させていた。


「胸糞悪い!てめえらの綺麗な音楽!むかつく!」


「キャー!」

驚愕の表情を浮かべたアライミチコちゃんは、混乱したのか、自分でピアノに挟まり、ピアノ線で頸動脈を切断した。


血飛沫が、ピアノから噴出した。


「アッギャー!」

凄絶な、アライミチコちゃんの叫び声。


「ぼく、しらない・・・」

とにかく、こんなバカげた騒がしい場所からはいなくなりたい。


キャンディはピアノを弾くのを止め、走って逃げた。


***


変質者の男は、一通り部屋で暴れまくると、死んでいるアライミチコちゃんに気付く。


「お、まんこじゃねえか・・・」


変質者の股間の茂みから、ニュッと、赤黒い勃起チンポが現れた。


「死んでてもいいや。やろうや・・・」

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