第13話
朝食を終え皆と稽古場へと向かった、道中何度か逃げ出そうとしたが悔しくもかなわず、目的の場所へと到着する
今日は見るだけだと言われ、俺の指導をしてくれるここでは古株でダンディーな感じのサミエルさん、ダニーロさんの前任者だそうだ定年気を迎え今はここの騎士団や召喚者の教育をやっているそうな
(uiui que delicia)(ふーん物凄くかっこいいなぁ~)
サミ「何か悪寒が….」カルロスが何かを感じ取ってこちらを見るのでとりあえず照れたふりをする
指導員を紹介してもらったら、他の兵達のトレーニングを観察したり、フィオナ達の実勢練習を眺めたりをして午前中を終えた
実にそそられない、こういう運動系は苦手だどうせ魔法適正あるのだからそちらを練習したいと言えば、魔法を使うにも体力やそれを扱うための体が必要だそうだ
だからどう逃げてもどうあがいても、来たる魔王討伐の旅に出る日まで俺はこの鍛錬とやらをやらなくてはならないようだ
考えるだけで気分が沈む…
「うんどうはいやだうんどうはいやだうんどうは…」ブツブツかれこれ10分は稽古場の床に突っ伏して文句を言う
カル「そんな悪いものではないぞ体を動かすことは」腰に手を当て転がっている俺を見下ろす
「お前らは全員もれなく体育会系の野蛮人だからそう言えるんだ、異世界常識ハラスメントだ!」シクシクと泣き言を言っていると背中を蹴られた、流石に酷いと訴える為に振り返る
エミ「勇者に有るまじき態度ですわ!他の勇者様たちは進んで寧ろ自ら鍛錬に励んでいました」
「俺は良いんだよ、そういうの向いてないし柄じゃない、楽なら魔法も覚えたかもだけど....」少し体制を整えで上向きに寝転がる「そうだなぁ俺には何があっているだろうか…そうだ! e curandeiro (回復者はどうだ) ?戦闘系なら…e o arqueiro ? muito melhor (アーチェリーでもいいぞ)俺目いいし」
カル「何を言ったのかよく分らんが、それでも鍛錬はしなくてはだぞ」
分んねぇのに何で分んだよw理解力の鬼なのかこいつは
「お前面白れぇよな、超うけるw」皮肉も交えて笑うと向こうも笑い返してくれる
カル「まったくそんな所で寝てないでそろそろ昼食の時間だ行くぞ」
「あーその前に湯浴みって出来るか?」
構わないと許可をもらい簡単な水浴びをした後、昼食を取り午後からも国の基礎や標準、生態や政治なども簡単に教えてもらったというよりかは教え込まれたというか…
基礎は覚えて損はないが正直馬鹿のままの方が手駒として便利なのではとは思ている自分がいる、あの人たちが何をもって俺の教育をしてどんな成果を求めているかなんてわからない
まぁブラジルでも無知は祝福っていうし教えてもらえることだけは教わって後は見ないふりをするのが懸命なのだろう
物思いに拭けているとコンコンと扉を叩く音が聞こえる誰かと思うのもつかの間音の主が扉を開け姿を見せる
「お前…俺が何していたらどうしてたんだ」デリカシーは無いのか!と訴える
カル「ここでナニをする気だったのか?」ニヤニヤしながら部屋に入るそのまま俺のいるベットに近づく「今宵から貴様の言語を教わる為にやってきた!」
なんでと思ったが自分が知らない事があるのが許せないらしい、そのため知らない事はいち早く覚えて身に着け周囲から一目を置きたいのだとか
「教えるのは良いけど話せるのは多分俺ぐらいだし、それに教えるの下手だぞ」
カル「大丈夫だ!言葉とその意味を教えてくれればそれでいい」一度言ってくれればそれで覚えるから
なんという自信だやっ貼り一国の王子は違うな
知らんけど
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