第8話

目の前の彼は俺の発言を聞き目を見開く


カル「やはり貴様は面白い!」満面の笑みで言う「聞いたことのない言語だ‼素晴らしい」そういいながら俺の周りをぐるぐる回る


「回るな!回るな! 鬱陶しい! 着替えられないだろう!」


カル「あの不思議な言語はもう喋らないのか? もう少し聞きたい!」


「不思議って…日本語はわかるのにポ語は知らないのか?」


カル「ポゴ? ポゴと言うのか?! 実に素晴らしい、日本語は分るぞ!聞きなれているからな!」


今の発言に眉を寄せる(聞きなれている? どういうことだ?)


カル「なぁもっと喋ってくれ!」

そういいながら彼は俺を揺さぶっているとすみませんと誰かが呟く


声のする方を見るとそこには兵士が立っていた、彼によると朝食を取る為に呼びに来たとの事


俺は今だに終わっていない着替えを済ませ部屋を出る




カルロスと一緒に



正直別行動がしたい、というか離れてほしい…彼は俺にピッタリと横並びにくっついて歩いておりとても憂鬱しい


「さっき言っていた日本語は聞きなれているっていうのはどういうことなんだ?」先ほど疑問に思った事を問いかける


カル「うむ、転生者や召喚勇者はほとんどが日本語を喋っていたからな!覚えるのは当然だ!」的外れな回答に思わず絶句する


カル「ハッ!その表情思っていた回答じゃ無かったみたいだな!」ハッハッハと高々と笑う


「いや、もういいお前とはもう喋りたくない」それを聞いたカルロスは少し焦りを見せて俺に話しかけてくる


のを無視をしてる合間に大きな扉の前についた、どうやらここで朝食を取るらしい


正直隣で喚く奴のせいで楽しみだった異世界食も段々と憂鬱しくなっていく


ため息を尽きないのもつかの間、道案内をしてくれていた兵士は容赦なく目の前の扉を開けていく


扉を開けた先にはサッカーグラウンドが2つ分入るぐらいの大きさの広間がありその中心には長テーブルが沢山の料理とともに置いてあった、室内の装飾も自分が使っていた部屋とは違った豪華さがあった


(はぇ~シャンデリアがいくつも並んでるよ)


兵士1「勇者様 どうぞお席に」室内をキョロキョロ見渡していた俺を案内人の兵士が席へ誘導してくれる


余りにも自然な形で誘導されたの思わず感心してしまった、指定の席に座るとすぐ隣にカルロスも座る


「なんでわざわざ隣に座るんだよ」ギロッと隣の奴を睨む


カル「まぁ気にするでない!今日、俺はここに座る!」


ため息を付きながら既に席についている人たちを観察する事にした


俺から左隣にカルロスおりその隣と正面の席は空席になっていて、右隣(カルロスの正面)に昨日会った魔法使いの爺さん、俺の正面に金髪の若い剣士っぽい女性、隣に聖職者の様な女性、隣に魔法使いの様な格好をしたこれまた女性


(女性率が高いようなぁ)これはもしかしてもしかしてと頭を悩ませる


カル「どうした?」興味深そうに俺に話しかける

彼の期待の眼差しに眩しくなり思わず目を細めるが何でもないとだけ答えて体制を整えるため椅子に座り直した

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