第7話
解析の結果は魔法の使用の痕跡ありと書かれていた、そしてまた「リサーチ」と唱えて使われている魔法を解析してもらう
結果は”結界魔法”と”盗み聞き”と出てきた
(盗み聞きということはやっぱり監視されている…なんでだ)
警戒や逃げられたくないのは分かるがここまでする必要があるのだろうか
とりあえず「うーん、わからん、やっぱり魔法は初めてだからうまくいかないな」やっぱりコツ必要なのだろうかと少しばかりわざとらしく呟いてみる
「取り合えず風呂に入るか」聞いているのならと怪しまれない為にも日常的な独り言は呟きながら夜の身支度を済ませる
***
一晩明け、メイドさんのノックの音で夜が明けた事に気付く
(もう朝か…早いものだな…)監視されているから清らかに眠れるはずもなく俺はずっと横になりながら考え事をしていた
いまだに自分の状況をうまく理解できないでいるけど
今はメイドさん達に身包み剥がされそうになっているこの状況を何とかせねば
メイドさん1「勇者様、貴方様のみなりを整えるのはメイドの務め、遠慮なさらなくてもよろしいのですよ」
メイドさん2「そうです!わたくし達共はただ勇者様のお世話をしたいのであります」
「それにしては何だか強引な感じしますけど(汗)」容赦なく俺の服を引っ張るメイドさんたちに必死で抵抗する「それにいくらメイドさんでも男が女性の前で裸をさらすのは良くないと…だから引っ張るのをやめて!自分で着替える‼」
メイドさん1,2「大丈夫ですよ主人達の裸なんて見慣れています」
「俺は裸さらすなんて慣れてなんだよ!! せ…せめて男! 執事とかにチェンジして!!!!」
そんな泣き言を言っていたらバーーンと大きな音ともに部屋の扉が勢いよく開く
(いや、たぶんあの扉壊れたよ…変な音したもん(泣) 今度は何??ヒィィ)
??「おはよう勇者よ!すがすがsi…なんだ取り込み中だったか! すまんが俺を優先させてもらうぞ!!」俺達を上から下へと見た後、そう言った目の前の彼にメイドさん達は俺からパット手を放し一礼をしてから部屋を出た
??「ふむ、勇者よ!貴様なかなかやるな! 初日に美女を二人もはべらすとは」けっさくだっと言って思いっきり笑う
「いや!違うから!! 違うからね!! むしろ襲われてたからね!!」必死に弁明する
??「うむ、そんな事はどうだっていい!!」お前から言ったことだろう!!と突っ込みたくなる...
「そもそもお前は誰なんだ? 俺に何の用で来た?」
⁇「そんなのはどうでもいい、だが!呼び名が無いのは確かに不便だな、そうだな…カルロスとでも呼んでくれて構わない!」
「どうでもいいって…良くないよね明らかに位の高い人だよね??!!」この数分の間なのにどっと疲れた感じがする
カル「面白いやつが勇者として召喚されたと聞いてだな! どんなものなのかこの目で確か見に来たのだ!」
確かに全部を全部自分の目に収めようとする様な大きな目をしているけれでも
「多分それ別の勇者よ?俺オモシロクナイ」
カル「ハッハッハッハやはり面白いな貴様は! この国の召喚勇者は貴様だけだ! 他に要るわけがなかろう!」
今の発言に違和感を覚えるのもつかの間、腕を引っ張られ何処かに連れてかれそうになる
「待って! 待って待って、せめて服…服を着せて!」今だにはだけた状態の俺、せめてメイドさん達が引っ張って伸ばしてしまった俺の服を着替えたいのと、本能的にこいつから逃げろと言っている、絶対面倒事になると
カル「貴様は単語を繰り返すのが好きなのか?! 面白いな!」だめだこいつ話が出来ない 「メイドにやってもらわ…なるほど! 繋がったぞ! さっきは着替えの手伝いか! なら早く言えば良かったものを!」そしてまた高々に笑いだす
「Deus me dê paciência, me dê sanidade, para não bater neste indivíduo. 」(神様、こいつを引っ叩かないだけの精神と根気をください) 思いっきりため息をつく
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