第5話

エレ「申し分無いステータスね、体力が少し少ない様だけどそれはうちの兵士達に任せるわ」


訓練とか兵士って聞くと気持ちが…


「やだな…」


エレ「貴方には魔王を倒してもらわなくてはいけません」


涙出そう


今日の所は疲れているであろうとエレーナ嬢は近場の兵士に俺を客間へ案内する様に命じ去り際に、明日は討伐隊に入る人達の紹介をすると言ってその場を後にした


「討伐隊か…なんかやな予感がする」


と言っても予感は予感、感で世界が救えたら飛行機事故も逃れられたはず気にすまいと部屋の案内をしてくれている目の前の兵士に話しかける


「ねぇ君はここ勤めて長いの?」


兵士「…」


「名前はなんていうの?」


兵士「…」


「やっぱりこの国の出身の人?」


兵士「…」


「ここの世界も国毎に話す言葉が違うの?」


兵士「…」


「なんで兵士になったの?この国の名産物って何?米ってこの世界にあるの?甘いものは好き?」


兵士「…」


「…」


兵士「…」


「今俺が黙ったから済々いしたでしょ、でも残念ww」


兵士「…」


「Você não fala? E mudo? Eu posso faltar o treinamento, não queria participar não, na verdade, nem queria estar aqui, por mim já estaria no Japão curtindo a minha vida, comendo absolutamente tudo que vier pela frente.」(話せないの?無口な人?訓練ってサボっちゃダメ、やりたく無いんだよね、本当は此処にも居たくないんだよ本当なら日本でのんびり生きて、食べたいものを食べたかったのに)


突然謎の言語で話し始めた俺に今まで黙って真っ直ぐ歩いていた兵士が振り向いた、その表情は犬が何かを理解しようと首を傾げる様子にそっくりで少し笑ってしまった


笑われた兵士はムスッとし行くぞっと小さく一言話また歩き始めた


部屋の前に着くと扉を開けさっさと入れと言わんばかりに睨んでくる

先ほどの出来事がそうとお気に召さなかった様だ


俺は寂しいから一緒にいて欲しいと言うと、蹴られながら無理やり部屋に押し込まれてしまった


(怒るは分かるが短気にも程があるだろ)呆れながら入った部屋なのかを見回す


部屋は大きく結構豪華な装飾がされていた、部屋の中心に丸テーブルとセットに椅子が2脚置いてあった


その右側の壁際にベットや小棚、ランプなどがある、反対側には本棚と扉が一つあるので入ってみたらバスルームの様だ


あらかた部屋を見終え、今度は窓に近づく、壁の半分を覆う3つの内の一つの窓の金具を外し開けようとするも開かず、押しても引いてもましてや横にスライドをするでも開かない


多分魔法で結界のようなものが張られているのだろう


(そんなに俺に逃げられたくないにかよ、参るぜこれは)

仕方がないのでもう一度外の兵にちょっかいを掛けようと部屋の入口の前に立ち開けようとすると






ガチャ

(あっ…これ完全に鍵かけられてますなw)

確かにうざ絡みした自覚はあるけど鍵かける必要性よw


部屋の中で何かあった逃げられへんやんけww


この状況がなんだか可笑しくなり笑ってしまう

(何も無しで逃げるわけないのに)

取り合えず今は今日の出来事をまとめる事にしようと丸テーブルに座る

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