おっぱい
自分へと跨り、顔を近づけながらこちらへと言葉を告げるナトリ。
「ねぇ……何か言ったらどうですかぁ?」
そんな彼女を前にして、僕の思考はたった一つに支配されていた。
「……ノアぁ?」
おっぱいだぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああっ!
おっぱい!おっぱい!おっぱい!ぱいぱいぱいぱい……おっぱいっ!!!
おっぱいっ!
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおっぱいっ!!!!!
「私は君のことが大好きでぇ、将来を誓いあったと思ったんですよぉ?それなのにぃ、婚約者がいるってどういうことですかぁ?」
ナトリ!
ペンタンコと相場は決まっているエルフのくせに胸にも、おしりにも、太ももにも、全体的に肉がついてけしからんナイスバディをしているナトリのおっぱいが今!僕に触れているっ!
「……」
おっぱいの暖かさが!柔らかさが僕の体にぃぃぃぃいl、デフフフフフ、良きかなぁ!良きかなぁ!
これを前にしたら僕も笑いを上げることしかできないでござるよぉ!
「……聞いていますかぁ?」
おっぱいを全身全霊で堪能した僕の頬がいきなり抓られる。
「はっ!?」
そんな僕が意識を現実世界へとただいましてみれば、自分の前にいるのは不満げな表情を浮かべているナトリである。
「……やっべ」
ヤバい、おっぱいにしか意識が言っていなかったせいで彼女の言葉をまるで聞いていなかった。
……。
…………。
「ふんっ!」
僅かな思考の果て、僕は自分を縛っていた手錠を腕力で破壊。
「んなっ!?」
そのままナトリの体に石化の魔法をかけて石へと変える。
「五分も経てば元に戻るから安心してね……それと、君には僕の正体をバラせないような魔法をかけておいたから。よろしくね?」
石となって何も抵抗できなくなったナトリにちょちょいと魔法で縛りを設けた僕はそのまま彼女から離れて、自分が寝かされていたベッドから降りる。
「既に時刻は朝が近いし……学校に行かんと」
既に外は日が昇ってきている。
自分が閉じ込められていたこの部屋は王都から少し離れた郊外の小さな小屋の一室だ。
遅刻しないようにするにはさっさとこの部屋から出る必要がある……もう、ちょっと遅刻はしたくないよね。
「それじゃあ、ね。ナトリ」
ごちそうさまでした。
おっぱいの感触、実に幸せでございました。
「今日の学校で会おうか!」
おっぱいを堪能していたせいで話を聞いていませんでした!とはどうしても言えなかった僕はすたこらさっさとこの場から逃げ出すのだった。
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