第2話 腕試しイベントへ

第2話 腕試しイベントへ


ゼロ『名前で分かるいかにも炎だよな…属性』

ゼロ『属性は有利なら倍になり…不利なら倍受ける…だが…同じ属性同士の互角ならどうなるのか…半分になる…』

ゼロ『どのゲームにも、ある相性だ。』


ゼロ『だから敢えて…お前は炎で倒す』

ゼロ『炎下級スペル「ブレイズ」!』


フレイムドラゴン『グガァアァ!』


ドシーン!


「敵を倒したぞ」

「金貨1枚と銅貨500枚を獲得」

「EXP3250」


ゼロ『フッ!』

ドサッ

ゼロ『例えレベルがアレでも…流石に連発して特技とスペルを使い過ぎた…』

ゼロ『自分の力を抑えるのがかなり難しい…』


ゲームならただ操作を覚えるだけで良いのだが…実際にやってみるとしんどいなぁ


ゼロ『あっ!いけない女性は何処だ。あそこか…』


女性を起こすと事態の発端について説明してもらえた…

どうやら下着泥棒に遭い深追いをしているうちに盗賊に捕まったらしい…


あっ!この下着だ。


俺はそっと木の影に置いてあたかも見つけた振りをした。


女性『あっ!これです!ありがとうございます!』

女性『もしよかったら今晩泊まって行きませんか?』


これは…まさか…

俺はつい頷いてしまっていた

童貞はこんなにも弱いのか…


森の中に歩みを進める…

暫く歩くと小さな小屋が見えて来た


女性『あそこです』


何故だろう…前より少し女性の声が変わった気がする…

気のせいだろうか…


女性は玄関に着くと慌てた様子を見せた

どうやら片付けが出来ていないらしい…

それもそのはず…


ゼロ『お前…人じゃ無いな…これは血の匂いだ。』

不明『何故分かった?今までの人間は、少しの匂いをわざと嗅がせても何も反応することも無く私の腹に収まったというのに…』


ゼロ(いる…ざっと6体か…)

ゼロ『6体…悪魔だな…』


?『フフフフフフフフ…フハハハハハ!』

?『ゲラゲラゲラゲラ!』

デビルフェイス『このデビルフェイス様に気づくとは…貴様は中々骨のある人間だ。』


デビルフェイス『よかろう貴様は特別に、骨と血一滴残さずに喰らい尽くしてやろう…』


「戦闘開始」


デビルフェイス『闇下級スペル「エレボス」』

ゼロ『神の名前か…』

ゼロ『じゃあ俺は…何も使わずに素手でお前らを倒す…』


デビルフェイスA『ありえない…こいつ…装備を付けていないのに何故スペルのダメージを受けない?』

デビルフェイスB『それに…何だこの…圧倒的な存在感は…まるで「魔王」様の様だ。』


ゼロ『ほうほう…この世界にも「魔王」がいるんだな…確かにRPGといえば王道だな…』

ゼロ『もしかして俺が…「勇者」かあ!』


ズザァ!

デビルフェイス『グアァ!』


ゼロ『褒美は何にしようかなあ!』


バシュ!

デビルフェイス『グフ!』


ゼロ『ええと…女の人はちょっと早いかな?まあ俺死んだの25だけど…』


シュバババ!

ドサッドサッ


デビルフェイスF『ヒィィ』

ガバ!


ゼロ『何が良いと思う?』


デビルフェイスF『ギャアアア!』


ゼロ『あれ?なんか倒してた…』

ゼロ『つい…興奮しちゃって…』


「敵を倒したぞ」

「銅貨120枚獲得」

「EXP500」


ゼロ『にしても疲れた…「マップ・ワープ」で適当に宿に向かうか…あっ…俺最初の産まれた村以外行ったことないわ…』


宿娘『いらっしゃいませ!お客様!1名ですね…てっ!お客様!』


グッタリ


ゼロ『ファア…よく寝た…』


「HPとSPが回復したぞ」


ゼロ『マジで限界だった…』

宿娘『おやようございます!お客様!』

ゼロ(可愛いなぁ…)

ゼロ『あの…もし良かったら…』

宿娘『銅貨120枚です。』


あっ…あくまで商売だからね…


ゼロ『ええと…お金お金…』


チャリ


ゼロ『これか…』


ヒョイ

シャリシャリン


ゼロ『首飾り?しかも指輪が付いている…こんなんいつ貰った…』


宿娘『そちらの首飾りをお金の代わりにしますか?』


はい・いいえ


ゼロ『銅貨を払います』


金貨はこの世界で言う実質最高額のお金だ

この世界では枚単位であり物を買う時に何枚と要求する

銅貨が120枚ない時にその上である銀貨を1枚出すとお釣りが無いが払ったことになる

金貨だと腰を抜かして驚かれるらしい


金貨はこの世界で庶民が一生働いても手に入れられない硬貨の様だ。

主に王国軍のジェネラルや貴族が手にする様だ。

強い魔物を倒すだけでも手にすることができる

1枚…


数えるのダルいので「魔導計」と言う魔導具の上に乗せると勝手に数えてくれる


計量器の数数えバージョンだ。便利


宿娘『ありがとうございました!もし宜しければこれに出てみせませんか?』


そう言ってある紙を渡される

それはどうやらある力試しの大会に出る為の招待状らしい…


ゼロ『行ってみますありがとうございます』


こうして宿屋を後にする…


どうやらこの町「リゼルの町」で行われるらしい


優勝賞品は「ストレングスの剣」と言うどうやら伝説の剣のようだ。

大会は三つの項目を順番に行い

最もいい成績を残した者が優勝らしい


シンプルイズベストだ


俺は早速その会場に足を運んだ


司会者『招待状をお持ちの皆様お待たせしました!それでは第20回力試し大会を開催致します。』

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