とあるゲームに転生し何故か俺だけバグっているんだが…
@ryo325
第1話 夢とリアル
第1話 夢とリアル
まず…これだけは、皆んなに伝えておかねばならない事がある…
どんなゲームにも『バグ』はある…
『バグ』が無いゲームなんて余程製作者が、神経質で無い限りあり得ない正に『神の所業』だろう…
俺が『神ゲー』を、生まれて初めてプレイした時の記憶を、思い返せばそう思える…
ゲームにも『バグ』があるように人の人生にも色々な『バグ』がある…
俺はこれを不幸と表すのは好きでは無い
だから俺の解釈に過ぎないが…『バグ』と決めている
俺はやり遂げた…クソゲーを追い求めて300作品これは多いのか少ないのか…分からないが、クソゲーだけでこれだけある
俺に思い残す事は無い…俺は生涯独身だ。
俺はあの日急病でこの世を絶った…
クソゲーのクリア画面の前で…
玲『バグなんて日常茶飯事だ。こうやってフリーズするのも慣れている』
玲『最初からプレイし直したり、セーブ機能が無かったり…』
玲『ラスボスは馬鹿みたいに強かったり逆に弱かったり…』
玲『多分俺が一番クソゲーを愛していますよ…神ゲーは俺には遠過ぎる勿体ないと言うか…』
玲『300作品目…クソゲーをやり続けてここまで来た…今日はどんなゲームか…』
玲『あれっ!此処は…』
?『貴方産まれたわよ…』
?『可愛良い』
そうかこれは…
玲『夢か…』
多分母さん『貴方の名前はそうね…』
多分父さん『うん○かああああでどうだい?』
お前は黙ってろ
多分母さん『それじゃあ「ゼロ」で』
取り敢えず真っ先に思いつくかっこいい名前的な感じで…
多分父さん『ゼロ・リバースヒルズ確かに良い名前だな…良し決めた…』
16年後…
クソゲーにあるいきなり飛ばしを喰らう
多分母さん『良し!似合ってる』
多分父さん『父さんが使っていた洗ってない装備だが持って行きなさい』
はい・いいえ
ゼロ『要らないです』
ゼロ『あとその…手垢まみれのブロンズソードも要らないです』
ゼロ(まずはそこら辺の棒で良いよな…)
ゼロ(どうせスライムとか盗賊とかだろうし敵キャラは…)
多分父さん『あっ!ゼロ一つ忠…』
ゼロ『行ってきます!』
多分父さん『ああ…行っちゃったか…』
相変わらず…酷いBGMだなぁ
確実に耳が逝くだろこれ…
こうして…「ピリスの村」を後にする…
そうだった…
グガァァー
ズガァァ
これ…クソゲーだった…
いきなり最終盤に出てきそうな敵が出てくる局面に陥っただが…クソゲー歴1年の俺はこんなんではビビらない何故なら…
レベル999999999
レベルもバグっていたのである
ゼロ『これなら…』
ペチッ
ゼロ『えっ!』
ゼロ『0ダメージだと…』
ゼロ『しかも…こいつらはバグっていない…これは…』
ゼロ『クソゲーでは無い真面目なゲームだ。最初の産まれた村は恐らく中盤の村』
ゼロ『と言う事は…もしや…これ…』
ゼロ『俺だけバグっている!』
ゼロ『効かないのも上手くこの力を使いこなせていないだけ』
ゼロ『成程…バトルドラゴンか…もう一体はズオザーグ…推奨レベルは38位が妥当…』
ゼロ『俺のレベルは9億…そして周りにバグを付与する…』
ゼロ『攻撃は特技とスペルが全て揃っており必殺技も完備か…』
面白いなんかこれ…強くてニューゲームだなまるで…
攻撃をくらっても痛くは無いがHP「ヒットポイント」が減少するか…
設定で痛覚の有無があるがオフにしておこう
ゼロ『この…「チート切り」ってなんだ?』
ゼロ『完全回復スペル「リジェル・マナ」』
ゼロ『そして特技「アサルトバースト」』
ズザァ!
グバァァァ!
ザグァガァァー!
「敵を倒したぞ」
「獲得銀貨120枚」
「敵から宝箱をドロップ」
「中身は女性の下着だ」
なんか拾っちゃいけない物拾ったけど…
「EXP2500」
キャアアー
遠くで女性の声が聞こえる
ゼロ『何だ?イベントか?』
その声は森の中から聞こえる…駆けつけると盗賊が女性を襲っていたようだ。
盗賊『おい!オンナァ!金品を出して貰おうか』
盗賊『こいつ喋りませんで』
盗賊『奪ってとんずらこいた方が良く無いですかい?』
盗賊『それもそうだな』
ゼロ『おいっおっさん…』
ゼロ『金品も女性も俺が取らせねー』
童貞の維持ってやつだ…
こうして盗賊5人との戦闘が始まるその瞬間に…
ズンッ!
グシャ!
盗賊『ヒイ』
盗賊『こいつは…』
盗賊『フレイムドラゴン』
巨大な竜は雄叫び一つ挙げずに静かに見下ろす
その眼は…ガチだった…
まるで蟻を見るようなそんな眼
これは…夢では無い…現実だ…
俺は昔から勘だけは良い…
逆にそれ以外はまるっきしダメだ
鳴かない敵は強い…
ゼロ『おいっ!お前ら今すぐ痛覚の有無をオフにしろ!』
盗賊『おい!こいつ!何言ってんだ?』
盗賊『分からねえ俺は逃げ…』
シュッ!
グシャ!
ベチャベチャ
弱い奴は淘汰されるゲームの中は…こんなものなのか…
ゴア表現の設定を俺はオフにするのを忘れていた…
痛覚の設定はどうやら俺のみらしい
これが…リアル
これが現実…
どうやら倒すしか無い
この…推奨レベル42を…此処で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます