三十六話 水魔法と北の四門と
勇者科存続を賭けた二つの課題。
勇者科に在籍する全員が、対抗魔戦と魔闘会の本選一回戦を突破すること。
超攻撃的な剣に優れた(黙っていれば)美少女と名高いメアリー。
猫人族の身体能力を活かした肉弾戦を得意とするブルー。
タフさに定評があり、頭も切れる勇者科のブレインであるミュール。
そして、万物に流れる魔力を視る力と、人を惹きつける力をもった精神的支柱シトラス。
先月行われた対抗魔戦を、見事突破した一同が次に挑むのは魔闘会。
勇者科の初陣を切ったのはメアリー。
一回戦第四試合に出場したメアリーは、土魔法を得意とする五年生相手に、開始早々に距離を詰めると相手を文字通りステージの染みにして、勝利を収めた。
続く第五試合に出場したのはブルー。
会場全体からバッシングやブーイングと言った亜人差別を受けるも、長期戦の末に五年生に辛勝を収めた。
一回戦の前半戦で勇者科の女性陣が手にした勇者科存続への切符。
しかし、その切符は四枚一組の夢への切符。
残る一回戦の後半戦。シトラスとミュールの男性陣も女性陣から勇気を貰い、切符を掴み取るべくステージへといま踏み出す。
魔法闘技場内の一回戦出場者の控室。
シトラスとミュールは自分たちの出番を待っていた。
ブルーが勝利を収めたあと、カミノ、ヴェレイラ、リゼ、エステルと見知った選手の名前が次々と呼ばれて、名を呼ばれた彼らは順に控室を後にした。
部屋に残された生徒は十二人。
つまり、第一試合も残るところ六試合。
控室に設置された、闘技場ステージの映像と音声を共有する魔法具。
部屋に画面では、ちょうど十試合目が終わったところであった。
勝者は、四門の南、アップルトン家の次期当主候補として名高いエステル。
シトラスは、一年生の入学して間もないころに行われる新入戦、そして今年の対抗魔戦で、直接彼と対戦し、どちらも遅れを取っていた。
彼は前評判に違わず、同期の中でも頭一つ抜けた存在であった。
大会実行委員の教師が次戦の選手を呼びに控室に入ってきた。
そして、呼ばれるミュールの名前。
立ち上がったミュールは隣に座るシトラスを見る。
「じゃあ行ってくるよ」
「がんばって!」
とシトラスが差し出す手。
ミュールはその手を握らず、逆にシトラスの頭を雑に撫でた。
「元気の前貸しだ。俺は勝ってくる。だからお前も勝て」
「なにそれ?」
と言いながら笑うシトラス。
ミュールは言葉を返さず、歩きながら背後のシトラスに手を振って、控室を後にした。
ステージ上で、主審を務めるアペルから、対戦相手と共に試合の諸注意を聞くミュール。
「これで負けたら相当ださいな」
先ほどのシトラスへの発言を振り返ると、少し恥ずかしくなる。
「なにか言いました?」
ぼそりと吐いた独り言を拾ったアペルに、首を振って応えるミュール。
「いえ、なにも」
対戦相手は銀髪碧眼、セントラルの三年生。
前情報によるとセントラルに多い水魔法を得意としているそうだ。
対戦相手の男子生徒はニヤニヤとした顔で、ミュールに値踏みする視線を寄越していた。
「よう、後輩。恥かかないように気をつけろよ」
「よう、先輩。恥かかせるんで先に謝っておくぜ」
対戦相手が、ミュールが恥をかかないように注意したことに対して、ミュールは、先輩に恥をかくことになると謝罪した。
返ってきた挑発に青筋をたてる対戦相手。
ミュールは、目の前の対戦相手を観察していた。
他の勇者科の面々の一回戦の対戦相手と比べると、相手に比較的恵まれていると思っていた。
年齢や学年がそのまま強さに繋がるというわけではないが、それでも基本的に学園における一年の差は大きい。
メアリーとブルーは対戦相手がどちらも五年生と最上級生であり、このあと出場するシトラスの対戦相手も四回生。
その点、ミュールの相手は三年生。
加えて、魔法属性である。
七曜と呼ばれる闇・火・水・風・雷・土・光の七つの属性間には相性はあっても、優劣はない。
しかし、魔法闘技場のステージとの親和性はある。
水と火属性は、魔法闘技場との親和性があまりよくない。
なぜなら、他の属性と違い、用意された環境を利用することができないからである。
ステージは石造りであるので、土属性が親和性が高い。
次に風、雷、光の三属性は基本的に使う場所を選ばない。
闇、火、水は天候により多少影響は受けるものの、ステージによる親和性は無に等しい。
ミュールにとっては追い風だ。
追い風
時間はまだ昼前だというのに、闘技場にはたと影が差す。
ミュールが空を見上げる。
「おい、嘘、だろ……?」
第一試合が始まる前は快晴だった空模様。
闘技場から見えるそれが、いつの間にか分厚い雲に覆われつつあった。
見上げた鼻先を濡らす一粒の雫。
空から落ちてきたそれに、ミュールは反射的に瞬きをした。
そして、ぽつり、ぽつりとステージに染みを作る。
それから、ステージの色が全て塗り替えられるのに、それほど多くの時間はかからなかった。
挑発し返されて不愉快そうな表情から一転、ニヤニヤとした笑み再び浮かべる対戦相手。
「残念だったな、後輩。どうやら天は俺に味方したようだなあ?」
見通しの悪くなった視線の先、ミュールは対戦相手の三年生が小さくガッツポーズする姿を見て、大きくため息を吐いた。
「……やるしかねぇ。やるしかねぇんだッ」
腹を括ったミュールが自身に喝をいれる。
それと同時に、アペルにより試合開始が告げられた。
先手を取ったのは相手。
ミュールに向けて手を翳す。
その手の前に頭ほどの大きさの水の塊が現れた。
「<
勢いよくミュールに目掛けて飛んできたそれを、ミュールは横方向に駆け出すことで回避した。
そのままの勢いで、やや迂回するように対戦相手に向かっていく。
接近戦に持ち込むつもりであった。
魔法で強化したその足で、ミュールは瞬く間に距離を詰める。
観客席ではミュールが勇者科ということも相まって、メアリーが五年生のシャラットを瞬殺した試合を彷彿させ、早くも勝負が決まったか!? と歓声が上がる。
しかし、そうことは簡単には運ばない。
「<
距離を詰めたミュールであったが、対戦相手の間に、突如として身の丈を大きく超える半透明の壁が現れた。
水の壁を前に慌てて減速すると、ミュールは逆に後ろに一気に飛び退く。
「水の恐ろしさを教えてやるよッ……!」
「間に合ってますッ……!」
自信満々に笑うと、二人を隔てる水の壁が形を変える。
「おいおいおいおい……」
ミュールの引き攣った視線の先、水の壁の表面に現れる無数の三角錐の突起。
相手の選手が大層に手を掲げ――
「水は無形であり有形ッ! すべてを受け入れる柔らかさもあれば、ときに全てを奪い去る激しさを持っているッ! 喰らえッ! <
――振り下ろした。
それを合図に、水の盾の表面に現れた無数の三角錐が、ミュールに向けて一斉に射出される。
対戦相手と平行に、リングの端に向かって走ってその無数の連撃を躱す。射出されたそばから直ぐに新しい突起が生み出され、ミュールを襲い続ける。
水の盾はミュールに狙いを定めて、ステージの上を逃げる彼を追いかける。
逃げながらミュールが叫ぶ。
「いいのかッ!? 初手からそんなに飛ばしてッ! 魔力切れで勝利なんてごめんだぜッ!」
「馬鹿がッ! 知らないなら教えてやろう後輩ッ! 雨天下での水属性は七曜最強だッ! 水属性の真骨頂はその柔軟性と伝導率の良さにあるッ!」
対戦相手が使っている水の合わせ技。
本来は防御に回す水を攻撃に変えることで、威力を高めることができる。
しかし、強い雨天の現在では攻撃に回した分の水は直ぐに補充される。
この合わせ技の欠点が消えているに等しい。
雨天時に最強かどうかは諸説あるが、力が増すことに間違いはない。
ミュールは強化した足で懸命にステージ上を逃げる。
ステージの端に追い詰められてからは、ステージのギリギリ端を対戦相手の方へ距離を詰める。
しかし、ミュールが彼我の距離を詰めるには一手足りない。
相手選手に対して平行に走り続けることで、なんとか直撃を免れている状況。
正面から近寄ろうものならあっという間にその弾幕の餌食である。
故に、距離を詰め切れない。
気がつけば、逃げている内にステージの端を既に半周していた。
「はぁはぁ、このままだとまずいな……」
ミュールは走りながら、自身の状況を正確に理解しつつあった。
「このまま走り続ければ、自分の魔力に依存している、俺の魔力が先に尽きそうだ。伸るか反るか、勝負時、かッ!」
覚悟を決めたミュールが進路を変え、対戦相手に向かってその足を進める。
襲い来る水の連撃に、両手で顔を庇って正面から突き進む。
正面から鋭い牙をもった水が制服を、肌を切り裂き血が流れる。
近づけば近づくほど、その鋭さは増していくが、
「うおおおぉぉぉッッッ!!」
半分ほど距離を詰めると、足への魔力の供給を増やす。
対抗魔戦の本選で見せた爆発的な跳躍で、弾幕ごと水の壁を跳び越える。
「しまッ――」
水の壁ごと対戦相手の頭上を跳び越えたミュールは、すぐさま振り返り、
「<
ミュールが吠え、掌から放たれる一筋の光。
紫電が対戦相手の体を捉えた。
崩れ落ちる対戦相手。
ゆっくりと歩み寄ったミュールは、足元でうつ伏せに寝転ぶ相手を見下す。
「う、うぅ――」
と呻き声をあげている相手を足で持ち上げるように蹴る。
対戦相手を仰向けにひっくり返すと、
「――なんてな、<
覗き込んだミュールの顔に、至近距離から放たれた水弾が直撃した。
「あ~、痺れたぜ、お前の一撃? だが、残念だったな。俺が水だから、雷をあてれば一瞬で終わらせられると、そう思ったか? ん~残念! ある程度の技量を持つ水属性使いは、<
ニヤニヤとした顔でその上半身を起こしながら、すれ違うようにうつ伏せで倒れ込むミュールを横目に見送る。
立ち上がった対戦相手は、湧き上がっている観客席を見渡すと、大きく手を振ってそれに応える。
一通り観客席に手を振ると、足元にうつ伏せで倒れ込むミュールの懐に足を差し込み、
「いいこと教えといてやるぜ後輩。魔法戦で一番必要なのは、魔法の相性じゃない。魔法の戦術だよ。魔法をどう使うか、これが大事なんだ。……ま、聞こえてないだろうけど、よッ――」
果たしてどんな苦悶の表情をミュールが浮かべているのかを見るために、対戦相手が、足を使って乱暴にその体をひっくり返すと、
「――そっくりそのまま返すぜタコ野郎」
「なッ――ぶべっ!?」
ミュールは左手で、自分を蹴り上げた相手の反対側の足、相手の軸足を掴んだ。
相手の逃げる手段を奪った上で、手、肩と腰のひねりを加えて下半身を勢いよく動かすと、そのまま相手の顎を右足で打ち抜いた。
「ふぅ――。いいこと教えといてやるぜ先輩。魔法戦で一番必要なのは、魔法の戦術じゃない。魔法の戦略だよ。
ミュールの作戦は初めから、雷を使った奇襲ではなく、接近戦に持ち込むことであった。
安全地帯から攻撃する戦闘スタイル、セントラルの上級生、他人を見下す言動。
これらの要因から、対戦相手は接近戦に自身がない、または不得手であることは濃厚で、あとは如何に距離を詰めるか、という話であった。
<純水装>の魔法もその存在を認識していた。
それを逆手に取って、水の魔法に関する無知を装えば、この手の輩はひけらかしてくることは明白であった。
その上で、相手が倒れたふりをした際に動きをよく観察してみると、興奮か恐怖心か、地面には真っ先に手がついていた。
何より倒れた後にその生気を隠しきれていなかった。
一つ賭けであったのは、相手の油断を誘うために攻撃を喰らう際に、対戦相手がどこを攻撃してくるかということ。
長引けばミュール側が不利なことは事実である。
確実性を上げるために油断させる必要があり、そのためには一撃を貰っておく必要があった。
胸か顔か。
ミュールは顔に掛けた。
そして、その賭けに勝ったのだ。
「いててて、強化を首から上に一点集中してなかったらヤバかったな……」
「……驚きました。どこまで見抜いていたのですか?」
アペルの対戦相手の性格とも試合の流れとも、何ともとれる曖昧な質問に対して、ミュールは、
「内緒ッす!」
顔をパンパンに腫らした不格好な笑顔でそう答えた。
アペルはこれ以上深くは追求せず、ただ魔法闘技場内に勝者の名を轟かせた。
『第一回戦十一試合、勝者、ミュール・チャンッ!!』
アペルの声に反応して、爆発した歓声がミュールを包み込む。
観客視点では逆転に次ぐ逆転劇。
セントラルを除くほとんどの生徒が、この試合を勝ち上がったミュールを称えていた。
いつしか止んだ雨空。空から差し込む一筋の光が闘技場のステージを照らす。
それはまるで、天もミュールの勝利を祝っているようであった。
「シト、あとはお前だけだ……」
◆
『あ~ッと、シトラス選手。これは立ちあがることができないかーーッ!!』
実況を務めるマイクの叫び声が闘技場に響いた。
湧き上がる闘技場。
いまだ乾かぬそのステージ。
シトラスは身に纏った制服をぐっしょりと濡らし、ステージの中央からやや端の位置に、倒れ伏していた。
地面に這いつくばるシトラスが見上げた視線の先には、発色のよい金色交じりのオレンジ髪と碧色の瞳。
固い髪質の髪をオールバックにかき上げたその下には、学生らしからぬ貫録を備えた北の王者。
"
間違いなく次代を担う英傑の一人。
今年で卒業となる彼は、四門の北を統べるアブーガヴェルの次期当主。
その胸には当然のように輝く赤色のブローチ。
名実ともに学園における最強の一角である。
実況席のマイクが興奮から腰を浮かしている。
『やはり強いッ、強いぞッ! "獅子王"の二つ名は伊達じゃないッ! サウザ選手がいま三度シトラス選手からダウンを奪った。懸命にステージに手をあてて、何とか立ち上がろうともがく、もがくシトラス選手ッ!』
『ふぉふぉふぉふぉ』
実況席からも、そして、試合の映像を生中継する魔法具を見ている観客も気がついていた。
立ち上がろうとするシトラスの足が、疲労とダメージから震えていることに。
サウザはそれに追い打ちをかけることなく、ただシトラスが立ち上がるのを、ステージの中央で仁王立ちして待つ。
息一つの乱れも無いその佇まい。
対して、何とか立ち上がったシトラス。
ただ、その足取りは見るからに不安定である。
健気に立ち上がるその姿に、観客席からパラパラと暖かい拍手があがった。
荒い息を吐きながら、仁王立ちするサウザを正面から真っ直ぐに見据える。
三度倒れても四度立ち上がる。
それは人は勇気と呼ぶ。
その手に握りしめた木刀に力を込める。
一回戦の最終戦となる第十六試合は、その開始直後から一方的な展開が続いていたが、観客席は大いに盛り上がっていた。
シトラスの姉が統べる東と、判官びいきのきらいがある西の生徒がシトラスに声援を送れば、負けじとサウザの統べる北と、強さこそ正義とするきらいがある南の生徒がサウザに声援を送る。
中央の生徒はそのどちらにも野次を浴びせていた。
「はぁ、はぁ……」
荒い気を吐く視線の先。
魔力を見通す魔力視の魔眼は、サウザの濃く淀みない橙色の魔力を捉えていた。
シトラスが視てきた限りでは、最強の魔法使いと言えるベルガモットに、勝るとも劣らない魔力の質量。
シトラスが立ち向かうは太陽の化身。
立ち塞がる絶対の壁。
「……来ないのか?
じり、っと無意識に半歩下がるシトラス。
それをどこか残念そうに見つめるサウザは、
「それでいいのか……?」
と静かに問うた。
サウザに言われてシトラスは、はっと相手から後退したことを自覚した。
シトラスの憧れる者は――勇者は臆さない。
覚悟を決めたシトラスが、半歩引いた左足を一歩踏み出す。
サウザは何も言わずに一瞬だけ、小さく微笑んだ。
「いい心掛けだ」
「はぁはぁ、優しいんだね」
木刀を手にしたシトラスに対して、無手のサウザ。
しかし、卓抜した能力を前に、木刀の如き武具は意味をなさない。
強化した足を使って駆け出して、シトラスは正面から切りかかる。
その木刀の切っ先は素手にもかかわらず、サウザにいとも簡単に流される。
恵まれた壮健な肉体からは想像もつかない優しい手捌き。
力はいなされたシトラスは、サウザとすれ違うようにして、前のめりにステージ上に再び倒れ込んだ。
なおも懸命に立ち上がろうともがくシトラスを前に、この試合で初めてサウザから動きを見せた。
「後輩の指導は先輩の務めだ。出でよ<
サウザの言葉に反応して、地面から生えてきたのは一体の土人形。
そのサウザと同じ背格好をした土人形は、サウザとシトラスを隔てるようにその間に現れた。
人の形をした五体を持つ土人形。
しかし顔にあたる部分には何もなく、そこにはのっぺりとした顔があるのみ。
土魔法の代表的な魔法であり、奥が深い魔法<土人形>。
土魔法の中で、最も技量の差が出るとも言われるこの魔法。
過去にはこの魔法一つで、一城を落とした者もいるもほどであった。
シトラスが立ち上がり、再び剣を構えたことを確認する。
土人形がゆっくりとシトラスに向かって動き出す。
振り上げられたその拳。
それを木刀を構えて迎え撃つミュール。
土人形の振り上げられた拳を、シトラスは手にした木刀が掬い上げるように迎え撃った。
しかし、鈍い音と共に木刀は持ち手を残して、半ばから砕け散り、
「――えッ?」
その一撃は、シトラスをステージ上に沈めた。
意識を奪われた彼の体は、その試合中についに起き上がることはなかった。
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