第14話 ┌(┌^o^)┐


もう16時位になってるかな?


明日の出撃に備える為にも終業前に整備課に壊れた兜を出しに行かないといけないね。



医務室を出て整備課に向かう中、俺は整備課について思い出していた。






整備課とは戦闘工兵のむくつけきおっさん達のたまり場だ。


戦闘工兵とは最前線での装備のメンテナンス、戦場の柵や橋や罠の設置等を行う特殊兵科だ。



敵と戦闘になる可能性もあるから戦闘訓練も常に欠かさないムキムキで無骨なおっさん達である。



今から会うバルガスさんはその中でも歴戦の工兵、陣地に乱入してきた魔物をハンマーで撃退したこともあるという逸話がある。


髭面のすごく強面で絶対に逆らってはいけない人だ。



怒ったらガチでアナコンダでも丸呑みにしそう。


ぶっちゃけ超怖い。



兜壊したって分かると絶対機嫌悪くなるから気をつけないといけないのよ。。。







この感じのタイプの人達には元気な挨拶はとても大事。


きちんとドアを4回ノックして、



「レックスです。入室願います!」

.


と元気に言う。



「おう、どうした?入っていいぞ。」



ちゃんと相手の返答があってから入室する。



「お忙しいとこ失礼します。実は訓練で兜を破損してしまいまして、修理願います!」



「えっ?またか・・・お前この間は盾壊したばかりだろう?なんで訓練で装備が壊れるんだよ。もっと大事に扱えよ!」




「は!申し訳ありません!」



「だいたいお前はいつもいつも・・・・・・・」






ほとんど中隊長のせいなのに・・・


そういえば前世でも上司のことで謝るのなんか日常茶飯事だったね。。。



前世の記憶によれば、こうして自分の責任外の事で謝ってる時は真剣な顔をしつつも別のことを考えて精神構造を保つのが上策。(知将)


表情としては目力を意識して顔をマンモス顔に・・・よし、これでよさそうね。


あとは気を反らす為にも、ここはバルガスさんに分からないようにステータスを覗いてみるのがいいかな。



(ステータス☆)


おっと出たね。なになに?





名前  :バルガス

年齢  :45

レア度 :アゲート ☆☆☆

職業  :フリージア王国戦闘工兵

階級  :戦闘工兵少尉

役職  :第3師団補給連隊戦闘工兵大隊第2中隊第2小隊長

レベル :1

EXP :1/100

HP  :364/364(+55)

MP  :105/105

攻撃力 :154(+10)

防御力 :172(+35)

物理貫通:47(+25)

魔力  :46

素早さ :80(+30)

魔法防御:36

運   :10

スキル :緊急修理        8/10 初動10秒、60+16秒修理スピードが2倍になる CT20秒-CT8秒

     罠配置         7/10 初動40秒-14秒、攻撃力200+140の                     

                 範囲攻撃罠を設置する(爆発半径5m+3.5m) 

                 CT60秒-14秒

     罠解除         罠を解除できる

     中級鍛冶        5/10 中級の鍛冶仕事ができる

     鉱石採掘        鉱石を採掘できる

     武具作成        武具を作成できる

     アイテム作成      アイテムを作成できる

魔法  :生活魔法        消費MP1

     ファイアボール     消費MP(MAX6)×魔力×1-敵魔法防御×消費MP CT20秒×消費MP

装備  :2式王国工兵制式ハンマー(攻撃力+10 物理貫通+25 修理スピード1.1倍)

     3式王国兵制式鎧    (HP+40 防御力+15 素早さ+5)

     1式王国工兵制式バイザー(HP+5 防御力+10 素早さ+10)

     3式王国兵制式グリーブ (HP+10 防御力+10 素早さ+15)

備考  :ホモ(ネコ)

     受け筋に自信あり

     床上手





ゑ゛っ?


(SANチェック失敗・減少値5)


備考ーーーーーっ!!


いかん・・・遺憾・・・ってどっちでもいいわ!!とにかく情報量が多すぎる!!



えっ?このおっさんホモなの?こんな厳つい顔で?いやホモが滑らかな顔してるのかは知らんけど?



しかもネコって・・・この厳つい顔で?しかも受け筋に自信があって床上手ってどんだけ受けたいの?


アナコンダ丸呑みしそうな顔して、実は包み込まれるように丸呑みされるほうが好みなんですってやかましいわ!!!


(アイデア成功)



しかもLV1でEXP1って・・・陣地に乱入した魔物の分しか加算されてないの?



あ゛あ゛~っ!!つっこみどころが多すぎる!!


かといって目の前のおっさんのケツホールにつっこみたいわけじゃないよってやかましいわ!!!


(一時的狂気発動)






とにかく・・・とにかくこういう場合は逆によかったことを探すんだ!!


(狂気内容7番妄想癖)



考えてみると半勃ちのままガチホモのおっさんに会いに来なかったのはよかったことなんじゃないかな?


半勃ちのままガチホモの前に出るなんて、考えただけでも恐ろしいよ。。。



時間をおいて整備課に来たのは正解だったね。


これも全部カティアちゃんが注意してくれたおかげだね。



・・・・・ん?



ていう事は・・・実はあの時に勃起してたのがカティアちゃんにばれてたんじゃ・・・


(狂人の洞察力発動)



・・・・・・・。。。。



え?詰んだ?社会的に詰んじゃった??


このまま伝説の医務室のシコリスト称号確定しちゃった???



うそん!?いったいどうすればいいノーーー!!







この時あまりの衝撃にブラック営業マン時代に長年培ってきた自慢のポーカーフェイスに少し綻びが出てたらしい。



「おい!レックス!人の話をちゃんと聞いてるのかっ!!」



といってバルガスさんの修正拳骨が頭に飛んでくる!!!



ダメ30(手加減)


HP:63/268



いってーーーっっ!!



HP残量が4分の1を割ったのでHPレッドゲージ突入。



やばい!足に力が入らない!!


膝から崩れ落ちたところをバルガスさんが咄嗟に抱えてくれてた。



「大丈夫かっ!!」



いえ、いろんな意味で大丈夫じゃないです。。。。


なんでそんなにウル系の目で見てくるんです?バルガスさん?




「すいません。どうやらまだ訓練でのダメージが残ってるみたいです。」



「それはいかんな。俺が医務室まで抱えて行ってやろうか?」




【悲報】一般兵士のワイ、そっち系のガチムチ髭上司(剥き身系ガチホモネコ専)が2人きりで医務室に誘ってくる件について【ホモ】



何故か髭面の暑苦しい顔の下にさわやかな風が吹いたような顔で言われた。



「い、いえ、自分で行けますので大丈夫です。それよりも明日出撃があるそうなんで兜の修理をよろしくお願いします。」



もしかして・・・もしかしてあんなのが受け筋の自信!?


いったいその自信どこから沸いたの!?








「そうか・・・ちゃんと医務室に行けよ。」(ちょっと残念そう)



「はい。それでは失礼します。」



・・・なんとか退室することが出来たよ。。。


でもこれ、もしもステ見れなかったらガチで結構やばかったんじゃない?



・・・医務室・男同士・二人きり・・・何もおきないはずはなく・・・


い゛い゛い゛ーーーやぁーーーーーっ!!!



本当に、本当に危ないとこだったよ。。。



ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○


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