第13話 小悪魔カティアちゃん視点(3)
とりあえず窓を開けて窓辺に座る。
初夏のいい風が入ってきて気持ちがいいわね。
訓練でかいた汗が引いていく気がするわ。
少し風に当たってると、何故かレックスが焦った様な表情になる。
ん?レックスったら布団の下に何入れてるのかしら?
そんな事を考えてると珍しくレックスの方から話しかけてきた。
「そういえば、あの後どうなったの?」
「中隊長は大隊長に隊員を訓練で潰すなってお小言喰らってたわよ。」
「そうなんだ・・・でも、悔しいなぁ・・・
カティアちゃんにかっこいいとこ見せようと思ってたんだけど失敗しちゃったよ・・・
心配させてごめんね?」
!?!?!?!?
何?レックスってば私の前でかっこいいとこ見せようと思ってあんなに頑張っちゃってたの?
そんな事しなくてもレックスはいつものキモレックスでいいのに。。。
別に怪我してほしいわけじゃないんだけどなぁ。。。
たとえガルシア中隊長に模擬線で勝ったとしても、好きになっちゃうとかないのに。
男の子ってば・・・本当にお馬鹿ね。困っちゃうわ。
レックスが私の事好きなのは知ってるけど、それでもこれだけはっきり言われちゃうとなんだか照れちゃうわね。
ただ、また無茶な事してもいけないし、ここはちょっと厳し目に言っておくに限るわね。
「べっ別にあんたなんか全然心配してないわよ!明日出撃あるみたいだから動けそうならよかったわ。」
「ん?明日出撃なの?俺全然聞いてなかったんだけど?」
「さっき言われたのよ。国境前の森でゴブリンがまた繁殖してるのが確認されたから中隊全員で討伐に出るらしいわ。
だからあんたが動けるかどうか中隊長に確認して来いって言われてたのよ。」
「ゴブリン討伐かぁ・・・同じ分隊になっての初めての討伐任務だね。
カティアちゃんの事は前衛の俺がしっかり守るから安心してね。」
(~~~~~~っ!!)
何いきなりかっこいい事言っちゃってるのよ!!
キモレックスの癖に生意気ね!!
「なっ、いきなり何言ってんのよ!まあ、それだけ減らず口が叩けるなら明日の出撃は大丈夫そうね。」
本当にビックリしちゃったじゃない!!
賢者タイムレックスはドキドキしちゃうし、なんだかとっても心臓に悪いわ。
ん?レックスの布団がなんかモゾモゾ動いて・・・・・?
!?!?!?!?
テント?何で?アレってばレックスのクネクネのせい?そのお布団結構重そうなのに?
なんかマジシャンが鳩出す前にハンカチを摘み上げるような感じになってる。。。。
賢者タイムになるとクネクネはシナシナになるって姉さん達言ってたけど、なんでレックスのは大きくなっちゃってるの?
・・・・・特異体質かしら?
それと確かクネクネは興奮したら大きくなるのよね。。。。。
今の会話の中に興奮する要素なんてあったかしら?
もしかして明日のゴブリン討伐に興奮したの?
レックスったら、ちょっと一緒にいない間にすっごいバトルジャンキーになっちゃってるじゃん!!
・・・・・話聞くだけでコレって言う事は、実践ではアレも大きくしたまま戦っちゃったりするのかしら?
それとも・・・私が言った繁殖って言葉だけに反応しちゃったとか。。。。。
学校にいた時も男の子達が辞書で交尾とか陰部とかを調べてキャーキャー言ってたけどそれと似たような感じ?
うーん・・・こっちの可能性のほうが大きいのかな?レックスってばむっつりシコリスト(姉さん達が言ってるレックスのあだ名)さんだし。
それにしても、、、、、こうしてよく見るとパパのと比べてもやっぱりレックスのクネクネはかなり大きいわね。
そういえば先輩女性兵士や後輩のタミコちゃんとオークやミノタウロスのクネクネの話で盛り上がった事があったわね。
ミノタウロスのはどうやらガチ過ぎて御立派様と呼ばれるらしいけど、皆の話を聞く限りだとレックスの方が確実に大きいのよね。
その事を先輩女性兵士や後輩のタミコちゃんにも、パパのクネクネの大きさと交えてレックスのクネクネの大きさ説明して聞いたんだけど、顔を真っ赤にして下腹を抑えてたのよ。
タミコちゃんなんかはさらに「レックス×ガラハド」とか「レックス×バルガス」とか言って私には分からないディープな話始めちゃうし。
まあ、そのせいか分からないけど、私の知ってる女性兵士さん達はレックスとパパのクネクネの大きさを知ってる感じなんだけどね。
あっ?元に戻っちゃった。。。
そういえばタミコちゃんが戦闘工兵さん達ってニオイにすごく敏感って言ってたっけ?
ニオイって話の流れからして井戸端姉さん達が言ってた疼くニオイの事よね。。。何が疼くのかは分からないけど。。。
タミコちゃんの話を聞いてると、かなり痛そうな感じなのよね。
ここはレックスにも時間空けて整備課に行くように注意しておいたほうがいいわね。
「じゃあ、中隊長への報告もあるし、私そろそろ行くわ。あんたは整備課に兜を修理に出してきなさいよね・・・
ただ、ちょっと時間おいてから行ったほうがいいわよ・・・」
これで大丈夫ね。私ってばやっぱり優しい。
「あっ、うん。夕飯は一緒に食べようね。」
「わかったわ。夕飯前にまた医務室に迎えに来るわね。
そうそう、今日はリディアさんが新兵達を連れて夜の町を案内するって言ってたし、
分隊長と伍長は小隊長と食べるって言ってたから残ってるのはガラハドだけね。後で誘っておくわ。」
「了解。また後でね。」
そういって私は医務室を後にしたのだった。
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カティアちゃんのパパンは泣いていい。。。
更新のモチベに繋がりますのでもしよろしければ評価お願いします!!
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