第8話 認識の修正と黒歴史(世界観説明回)(3)




それから現在俺がいる場所は北部国境近くの要塞都市バザルからさらに国境側に程近い衛星都市のゴザル。


バザルは衛星都市含め人口300万人の大都市圏だ。



北部に隣接するバラン帝国が度々示威行動に出てくるんで、バザルにはフリージア王国は王国第3師団と王国第5師団が部隊を駐屯させている。


王国では1個師団が非戦闘兵も合わせると20000人だから、

全部で40000人で守ってることになるね。



さらに完全な男女平等主義なので女性兵士の割合も多い。




王国軍の場合1個師団の内訳はこんな感じ。


剣兵分隊 分隊長1名 分隊長補佐1名 大盾装備前衛1名 前衛1名 遊撃1名 一般兵3名 衛生兵1名 合計 剣兵8名 衛生兵1名


剣兵小隊 3個分隊 (第一分隊長は小隊長が兼任)                         合計 剣兵24名 衛生兵3名


剣兵中隊 3個小隊 (第一小隊長は中隊長が兼任)                         合計 剣兵72名 衛生兵9名


剣兵大隊 6個中隊 (第一中隊長は大隊長が兼任)                         合計 剣兵432名 衛生兵54名


剣兵連隊 6個剣兵大隊 (第一大隊長は連隊長が兼任)                       合計 剣兵2592名 衛生兵324名


普通科師団 指令部員・1個騎兵連隊 2個槍兵連隊 1個剣兵連隊 1個弓兵連隊 1個魔法兵連隊 1個衛生連隊 1個補給連隊(2個輜重兵大隊 2個工兵大隊 1個護衛大隊) 


合計 師団長1名 副師団長1名 作戦参謀18名 事務兵224名 騎兵2592名 槍兵5184名 剣兵2592名 弓兵2592名 魔法兵2592名 衛生兵1944名 輜重兵864名 工兵864名 護衛兵864名


合計20000名




この辺の知識は兵士になって1ヶ月で座学で叩き込まれたよ。


まあ、知らないと連携取れないから当たり前なんだけどね。


とにかくこれだけの人数で守ってるバザルはそれだけ重要な都市ってことだね。










ところで何故兵士に就職したかというと、国境所属の兵士に就職すると小競り合いも度々発生するからその分だけ給料がよかったんだよね。


ただ、いい給料もらってる分、一度兵士に任官すると勝手に辞める自由はない。



ニホンでの記憶が蘇った今、戦争に一兵士として参加するなんか本当は真っ平ごめんなんだけど、下手したら逃亡兵で処罰対象になるからね。


大怪我をして復帰不可能な場合は中途退役と年金支給があるけど、

そんなの絶対嫌だ。フラグじゃないよ?(初出場)



とにかく穏便に退役するまでは、どうしても兵士で頑張らないともう仕方ないんだよね。。。






それから現在の給料は大金貨3枚・中金貨24枚・小金貨36枚・大銀貨24枚・中銀貨36枚・小銀貨48枚(年俸)だね。


これを12ヶ月で割って分割で月初めに支給される。


大金貨だけ支給されるのは4ヶ月おきだ。



前世のニホン円に換算すると貨幣の価値はだいたいこんな感じかな。




鉄貨     1円


小銅貨    10円


中銅貨    50円


大銅貨    100円


小銀貨    500円


中銀貨    1000円


大銀貨    5000円


小金貨    10000円


中金貨    50000円


大金貨    100000円


ミスリル聖貨 1000000円




ということは、平均月給145000円相当でボーナスが年3回で1回につき100000円相当、手当てと残業費と福利厚生なし、年俸2040000円でガチで生命の危険マシマシ・・・・・


給料いいと思って就職したはずなのに・・・やばい・・・なんか泣けてきた。。。






以前に入隊1年目に2等剣兵から1等剣兵に昇任したときに年俸が中銀貨12枚・小銀貨24枚昇給した。


あの時は超嬉しかったな。


改めて考えると月給換算で2000円相当って感じだが。。。






その時に同期の仲間(もちろんカティアちゃん込み)と朝まで遊んだのはいい思い出だ。


酔っ払って眠ってしまったカティアちゃんを負ぶって宿舎まで帰る道中、俺の全神経が背中に集中したといっても過言ではない。



山に貴賎なし・・・慎ましくも確かな成長を感じさせるそれは少し温めの小龍包のようだった。


いや、言い過ぎた・・・やっぱりシュウマイかな・・・

誇大広告!ダメ!!ゼッタイ!!


とにかく最先端を目指すパイオニアとしては大変満足いく内容だった事をここに記しておこう。







その後1等剣兵昇任から1年経つと上等剣兵に昇任する。


上級剣兵になると大銀貨12枚と中銀貨12枚昇給することになる。



日本円換算でベスアが1年で72000円、月給換算で6000円(生命の危険マシマシ)・・・うーん・・・微妙・・・


そうそう、いい事といえば兵士の給料にはこの国では税金がかからないことかな。



衣食住も完備してるし。


これだけはマジでありがたい。


まあ、税金分なんかは給料支給する前に引かれてる計算なんでしょうけどね・・・



悪いことは・・・ベスアが年単位じゃなくて昇任前提なことか・・・・・きっつ。。。






一応英雄的行動を評価されたら昇任もすぐらしいんだけど、入隊してから地獄のような訓練耐え抜いてきたのに何故か未だにレベル1なんだよね。


あの血の滲む様な苦労はいったいなんだったのか。。。



それにしてもレベル1で英雄的行為って、こんなの死ぬしかないじゃない!!


リアルでレベル縛りプレイなんかできる訳ないじゃん!!



しかもレア度アイアンって・・・これ星も低いから絶対弱いよね・・・

(ゲーム脳感)



それに魔物の討伐任務とかも今迄結構やったはずなのに・・・

逆にこのEXP30っていつ上がったんだろう?


すごく気になる。


死なない為にもこれの解明は急務だね。








上級剣兵になった時点で成績優秀者は伍長になって分隊補佐を任されるけど、

その時には一応年間大銀貨12枚が手当てとしてつく。。。


月5000円で仕事マシマシ・・・マジでブラッキーすぎる・・・





さらに上等剣兵を1年満了したら、ここでやっと

退役か軍に残るか選べるようになるんだ。


ここで気をつけたいのがもしも英雄的行動で早期昇任しても、

軍務暦が3年に未達の場合は退役が許可されてない。



まあ、わざわざ自分から死地に足を踏み入れたくないからこの線は絶対ない。

フラグじゃないよ?(3年ぶり2度目)



軍に残る場合は軍曹に任官して分隊長か分隊副長に昇任、退役した場合は上等剣兵の予備兵扱いになって年間小金貨24枚の年金が40歳まで支給される事になる。


年金を日本円に換算すると、年間24万円だから月2万円

(有事に従軍義務)・・・・・・・やっす・・・





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