第7話 認識の修正と黒歴史(世界観説明回)(2)




うん、少し落ち着こう・・・


まずは基本的なとこから現状を整理していこうかな。


レックスとしての記憶を頼りにこの世界のことを思い出していこう。



ん?意外と知識量が多いな・・・


この国では俺が生まれた田舎でも15歳までは週に3日ではあるけど学校に行けたのか。


もっと中世っぽいのをイメージしてたけど、意外と国家として成熟してるのかも・・・



俺の知識チート・・・これはもうだめかもわからんね。。。










俺が生まれたフリージア王国は総人口3000万でこの大陸では歴史が最も古い大国と呼ばれる立ち位置にある。



王政で貴族はいるが、公爵以外の貴族は高級官僚みたいな扱いで世襲もないし(優遇はある)基本的に年金はあっても領地は持たない。


各都市政策は中央から派遣されてきた貴族が手腕を振るう形になっている。


いわゆる上級国民みたいな感じかな。



それから貴族の中でも伯爵以上は3代目まで家名が保持される。


高い年金の名誉職みたいな扱いだ。






奴隷制度も名残が残ってるけど、奴隷は国家が所有者の犯罪奴隷のみ。


ただ犯罪奴隷になると人権は何それ?美味しいの?って感じ。



刑罰は軽犯罪奴隷<死刑<重犯罪奴隷の順に重くなる。


囚人という概念は無いみたい。



犯罪者を無料で養う余裕は無いってことだね。






軽犯罪奴隷はいわゆる3K(臭い・汚い・気持ちいい)の仕事に年期に応じて従事する事になる。



下水施設やごみ処理施設の汚物運搬やスライムの管理。


あと、男女平等で顔がいい場合は国有娼館の一般女娼や一般男娼にさせられるそうだ。┌(┌^o^)┐



何をやらされるかの決定権は自分には無いらしい。


なんか前世の万引きもののAV思い出しちゃったよ。






重犯罪奴隷刑は死刑の上位の刑になる。


男女共に顔がいい場合は強制的に国有娼館の特殊性癖用の男娼や女娼に。


男娼と聞いてうらやましいとも思ったけど、実際はかなりの地獄だそうだ。



強制勃起薬の胡座あぐらを2倍の濃度で投与されて、汚いおっさん(ホモ&ネコもタチもアリアリ)┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐や汚い婆さん達の相手をさせられる。


さらに特殊性癖奴隷の場合は回復魔法っていうものがあるから、殺さない限り傷つけるのはOK。



もしも殺した場合は備品を消耗させた事になるから罰金が課せられる。


これがかなりの高額なので利用者は殺す手前で回復魔法をかけるのが一般だそうだ。



ちなみに胡坐あぐらを倍投与される事から倍胡座刑ばいあぐらと呼ばれてる。



考えてもみてほしい・・・薬で強制的に勃起させられて汚いおっさんの尻に・・・

┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐


俺はこの刑があるって知った瞬間に絶対犯罪だけは犯さないと心に誓ったよ。







残りは最前線での突撃肉壁や鉱山奴隷で命を削ることになる。



あとは、被害者の親族等が生殺与奪権を国から買い取る場合もある。


重犯罪奴隷は人権なんか無いから完全に物品の扱いになる。



その分そうやって買い取られた場合は大抵拷問死するらしい。


この場合買い取った物品を自分で破損させるだけだから、殺人罪も罰金も適用されない。



一応執行から10年経って王族に慶事があった場合は恩赦もあるらしいけど、恩赦に該当する者が現れる事はほとんどない。


奴隷契約上自殺も禁止されてるから、必ず悲惨な結末を迎える事になる。






俺が言うのもなんだけど、犯罪しなければ結構暮らしやすい国だと思うよ。


実際犯罪は少ないしフリージア王国は治安がいい。


刑罰自体が厳しいせいなのかな?



それから真実の目という魔道具で冤罪はありえないそうだ。



教唆は実行犯よりも罪が重くなる仕組み。


疑われて確認されたら罪が確定するから、犯罪者は疑われた時点でOUT。



他は地理的に言うと、北部に隣接するバラン帝国と西部に隣接するオマーン国際共和国と慢性的な対立関係にあるんだよね。









北のバラン帝国は総人口2500万の皇帝を冠する独裁侵略国家。


周りの中小国を武力で併合してここ20年で急激に版図を拡大してきた国だ。



国家の地形的に北部にある為、食料が不足しがちだそうだ。


皇帝の名前はロリス・ペドラ8世。


確か15代目だったと思う。



・・・・・俺の前世よりもすごい名前・・・コンナノハジメテ・・・






あと、2年前に即位したばかりだったはずだ。


先帝が急に崩御してって話だったかな?



奴隷制度は戦争奴隷と犯罪奴隷でどちらも国有資産になってる。










オマーン国際共和国は総人口2000万で大統領制を敷いてる国家だ。



昔はフリージア王国と同じ王政だったが、約150年前に市民革命があって当時の王族が婚姻関係のあったフリージア王国に亡命。


以降フリージア王国とオマーン国際共和国との間には度々戦争が起こってる。



いちばん近かった戦争は20年前の第五次フリージア・オマーン戦争。


略してフリーオマーン戦争。


名前の響きだけだとなんか70年代のヒッピーみたいな感じだね。



この戦争は2年も続きお互い痛み分けの結果に終わったけど、フリージア王国だけで戦死12万・戦傷46万の被害が出た激しい戦であったと伝わっている。


現在の大統領の名前はビルチ・カキタレーメ女史。



・・・・・名前に関してはもういいか。。。っていうか国名も!!!






1年前に就任したばかりだがなんと20代後半の女性だそうだ。


奴隷制度は一応違法奴隷は禁止してるもののその他はバリバリ残ってる。



犯罪奴隷・戦争奴隷・借金奴隷・植民地奴隷。


市民が自由を求めて革命を起こす一方で奴隷として下級民を支配する・・・か。。。



なんだか清純派AV女優に通じる矛盾があるね。(パッケージで騙された勢)










あとはフリージア王国の東には海があって、南には協商連合国がある。


協商連合国は総人口1500万の小規模国家の連合体だ。



貿易も盛んだしフリージア王国と協商連合国との関係は特に悪くない。


盟主の名前はナニワン・アキド。



・・・・・天丼じゃねーか!!しかもアナグラムかよ!!






まあ、あの国のイメージはステレオタイプな大阪のおばちゃんって感じだね。


なんか名前にかなり作為的なものを感じるのは何故なのか。。。



奴隷制度はここもバリバリ残ってて違法奴隷もアリアリのアリ。


ただ、違法がばれたときの奴隷の救済処置は意外としっかりしてるらしい。




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