第9話 アックVSイース
翌日、森の前の草原でイースがトレーニングをしていると、近づいてくる人影があった。
アック「お!イースじゃねえか。未だに無駄な事してんな!才能無し!」
イース「あ!アック・・・」
イースはアックを見ると、全身をブルブル震わせた。
イースはアックにトラウマがあるためか、アックの姿を見ると怯えてしまう。
アック「よし!トレーニングの成果を見てやるよ!才能無し!」
アックはイースの体を全力で殴り始める。
イースは思った。
クソ!怖くて体が動かない。
全然痛くないし、パンチも遅い。
そんなに手加減して何が楽しいんだ。
嫌がらせか?
本気でやらないなんて、馬鹿にしやがって。
とイライラした。
イース「本気出せ!痛くも何ともない!嫌がらせで力抜いてんだろ!」
アック「何言ってんだ!これが俺の本気だ。」
アックは全力で殴っていたのにイースが変な事を言ったので頭に来ていた。
イース「そんなに俺が嫌いなか!本気を出さないなら、出させてやる。」
ドガァーーーン
イースは右手で自分の前の地面を殴りつけると、地面に穴が空き、中心から外側へ向かってヒビが広がっていく。
アックは唖然とする。
何で才能無しに、あんな事ができるんだよ!
何かのトリックか?
と思う。
アック「そんなもん。何かのトリックだろ!俺は怖くない!」
アックはイースを殴りつけるが、効いてない。
イース「ここまでやってるのに、本気を出さないなんて。」
イースは両目から涙を流して怒る。
イース「もう良いよ!馬鹿にしやがって!弱いのがそんなに悪いか!」
イースはアックに怒鳴ると、すぐに家に入ってしまった。
イース「・・・何で俺には才能が無いんだ。馬鹿にされてもやり返せない程弱いなんて。」
イースは悔しさでいっぱいだった。
一方、アックはイースに攻撃が効いてない事を察した。
アック「イース・・・。化け物か。もう手を出すのはやめよう・・・。」
アックはイースの強さを目の当たりにし、イースと戦ったら殺される事が分かったのだった。
天の声は突っ込む。
イース強いから!
アック本気だったから!
自分のが強いのに逆ギレだから!
いつまで勘違いしてんだよ!
と。
でも、この突っ込みは誰にも聞こえないので、本人達も知るよしもないのだった。
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