第4話 余談の余談 三日月の創作のそもそもの書き出しの話
この頃、学生時代に読んだミステリを取り寄せたり、図書館で当時の版を借りたりして読んでいる。煌びやかな二段組! ぎっちり詰まってるワクワク感! たまらない!
当時、メディアミックスまでされていてわたしも漫画買った覚えがあるなぁという小説の筆者が最後の長編を「自費出版」で出すらしい。もう仕事自体がないようで、困っているとあってなんとも言えなさを感じていた。
実はこれてハタと思い出したが、わたしも学生時代、自費出版を勧められたことがあった。見積もりも出した。なんとびっくりお値段200万。もちろん断った。
そこはすでに倒産しているが、賞に通ると出版が無料。(昔、一世を風靡したラノベ作家がその対象者だった)それほどでもないと自費出版をおすすめされる。
それをなにで見つけたのかも覚えていない。当時、新聞を読んでいてスクラップしていたから広告でもみたのか、ネットで見つけたのか。いづれにせよ学校行きつつ、バイトしつつ、腹いせのように当時300枚くらい書き上げたのを送りつけた。友達にも送りつけていた。1時間くらいで25枚書けるので大した手間ではなかった。筆が早かったのだろうと思う。ストレス発散にもなったし。たぶんこれは秘蔵のファイルに入ってる。電◯文庫の新人賞にも送ったなぁ。懐かしいもんだ。
上記の小説家に戻るが、やはり今のご時世200万では無理だろうなぁ……どのくらいするのだろうか……物書き辞めておいてよかったなぁ……としみじみ思ってしまった。なんともなぁ……
本当に華やかに躍り出た作家さんで、新刊を心待ちにしていた。そんな学生時代もすでに遠く、本は泣くほど高くなった。ついに新刊買って! から古本でも図書館でもなんでも使ってくれ! に成り果てていた。
みんな当たりしか買わないので、少し前に比べて変な物がない。奇抜さや奇妙さとか。(あくまでわたしが読んだ範囲内で)みんな穏やかで優しくてあったかくてフレンドリー。
それはそれでしんどくない? つまんなくない?! そらみんな優しいのはわかるが……わかるけどもね!!
なんだろうなぁ〜と思いつつ、わたしは読書に戻る。
追記
共著でもなんでも実物の本が出たのと、ウェブに連載を持てたのは本当に運がよかったのだ。たんに運の話だったのだ。これは。
type-cってなんですか? 格安執筆環境ハウツー 三日月理音 @mikazuki_2023
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