第7話

「ここは、どこ?」

わたしは目をさますと、思わず

叫び声をあげてしまったの。

「悪く思うなよ。杏奈。おとなしくオレの

いうことを聴いてりゃ

こんなことにはならなかったんだ。

アンタもな」

廣澤が美穂のあごをしゃくった。

「ヒーーぃ!」

「わたしたちどうなるの?」

「まあ、東京湾にしずめてサメのエサにでもするか」

「杏奈」

「こんなことしてただですむとおもってるの」

「さあ、それはどうかな、オイ、やれ」

黒服の男たちが二人、わたしと美穂に

近づいてきたの。

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