第8話 癒しの力

 俺とエレナ博士、イーサンの三人は、「過去見」で見えた軍事会社に向かうべく車に乗り込んだ。


 今から向かう地区は、植民初期のころに建てられた古い建物が立ち並んでいる。

 そこは俺たちの事務所がある第二空港からは道一本で行ける場所だ。しかし、空港から近いのはいいのだが、官庁街があるシティの中心からはだいぶ離れているので、今では多くの会社はシティの中心に近いオフィス街に移ってしまってだいぶ寂れているはずだ。


 皆が車に乗り込むと、俺はすぐに車を出した。


「傭兵派遣の会社か。そういえば、犯人たちはミリタリールックのやつらが多かったな。一時的に雇われたのかな」

俺が運転しながら言った。


「そうかもね」

後ろの席からエレナ博士。


「しかし、あのヨネばあさんの『過去見』。あれもユニーク魔法なんだろうが、あんなにはっきり分かるなら尾行なんてする気がなくなるな」


 俺たちレリック・ハンターは、頼まれれば探偵まがいの事もやる。

 以前には浮気の調査依頼で、旦那さんの後を尾行するなんていう仕事もやったことがある。

 追跡対象者に気づかれないように尾行するのは、結構大変だった。

 それをヨネばあさんに頼めば、旦那さんがどこに誰といたかまで分かるわけだ。


「あの、浮気調査のときのことを言ってるんですか? 社長は尾行が下手ですからね。一緒にいた私は、見つかりそうになる度に何度も冷や汗をかかされました」

と、助手席からイーサン。


「でも、イーサンはヒューマノイドだから冷や汗をかくわけないだろう?」

「冗談もわからないんですか?」

「わかってるから」

「尾行が下手なことについて言い返せないから、話題をずらしましたね?」


 くっ。


「まあでも、浮気調査の場合は証拠写真を撮らないといけないからね。どのみち後をつけないとね」

エレナ博士が話題を戻した。


「とにかく、これからその会社に乗り込んで社長を問い詰めてみるか。六人が捕まったのが知れていれば、もう夜逃げしているかもしれないけどな」

と、俺。


「もし、六人が牢内で口を封じられたのが伝わっていれば、今は安心しているかもしれませんよ」

イーサンが言った。


「まあ、たしかに」


「問い詰めるなら、腕輪の黄色のオーブの力を試すのにちょうどいいかもね」

今度はエレナ博士。


「なるほど」


 俺の腕輪に付いている黄色のオーブは精神干渉の機能があって、たとえば催眠術のようなことができることが分かっている。

 おそらく簡単に吐かないだろうから、これを使ったほうが良さそうだ。

 

 警察や軍も、犯人であることが確実な場合には尋問の際によく自白剤を使っていると聞いたことがあるから、俺がオーブの力で自白させても大した問題にはならないだろう。



 二十分ほどで、例のビルの前に到着した。

 この辺りは道路わきに車を停められる地域なので、すでに何台か車が停まっている。俺たちも空いている道路わきに車を停めて、三人で車を降りた。


 見回すと、入植初期のころの古くて低い建物が立ち並んでいて、どの建物も空き部屋が多いように見える。


「この建物のようです」

イーサンが地図で確認して言ってきた。


 俺は眼の前の建物を見上げる。

 外壁の所々にヒビもあるようで、メンテナンスはされていないようだ。


 俺たちは建物の玄関に入り、まずは会社のネームプレートを確認した。

 

 何も書かれていないプレートの方が多いところを見ると、こんなボロボロな古い建物だから、おそらく他の会社は引っ越してしまったのだろう。

 逆に今でも残っている会社は貧乏で引っ越しも出来ないのか、あるいは人があまり来ない方が好都合なような、訳ありの会社しか残っていないのかもしれない。 

 

「五階、ゲイシー軍事会社。ここだな?」

俺が確認した。


「はい」

 

「五階の部屋の数からすると、それほど大きな会社じゃなさそうね」

と、エレナ博士。


 ネームプレートの五階の部分には、三つ分の枠があるが、現在はその軍事会社だけしか入っていないようだ。つまり、ワンフロアが三区画に分かれているということは、建物の築面積からすると一つの事務所の大きさはたかが知れている。

 おそらく、社員が一桁程度の零細な会社だということだ。

 もしいきなり俺たちが取り囲まれるようなことがあっても、相手をする人数はたかが知れているだろう。


 俺は時計を見る。

「もうすぐ夜の七時になるな。まだいるといいが」

 

「五階の窓には明かりが点いていました」

と、イーサン。


 イーサンは、一度目にしたものは覚えている。


 さっきチラッと見ただけなのに、よく覚えているな。

 さすがヒューマノイドだ。でも、それを言うと調子に乗るから、言わないが。

 

「逃げていないということは、やはりしらを切る自信があるのか……」  

 

「向こうに、魔導エレベータがありますよ」


 イーサンが指した方を見ると、古そうな建物にもかかわらず、ちゃんと魔導エレベータがあるようだ。

 俺たちはそのエレベータの前に行ってみる。

 しかし、ビルと同じようにだいぶくたびれている。


「古そうだけど、ちゃんと動くのか?」

「埃はかぶっていないので、最近も使われていると思われます」


「階段もあるけど……」

俺はそう言ってエレナ博士をチラッと見る。


「私は階段で五階まで上がるの無理」


 やっぱりそう言うと思った。

 

 ドアも手動だし、行き先階の指定もダイヤル式で、年代物だ。

 俺たちは魔導エレベータに乗って、五階にダイヤルを合わせる。


 エレベータが上昇を始めるが、ときどきガクンと揺れる。エレベータの中も薄汚れていて、今にも途中で故障して止まってしまうのでは、という考えが頭をよぎった。


「本当に大丈夫だろうな」

俺が言った。


「積載可能重量ギリギリのようです」

と、イーサン。


 すると、エレナ博士がすかさず。

「私は重くないわよ」


 そうか、イーサンがちょっと重いのかもしれない。ヒューマノイドなので金属も使われているらしいから、普通の人間の二倍ぐらいの重さがあるはずだ。

 本来なら三人が余裕で乗れるエレベータみたいだが、今はギリギリのようだ。


 その後も、ときどきエレベータが揺れたが、無事に五階に着いた。

 

 俺たちはエレベータを降りて廊下を歩いていく。

 すると少し進んだところに、「ゲイシー軍事会社」と書いてある古びたドアがあった。

 

 まずは、普通に社長に面会を求めるのがいいだろうな。

 

 俺がそんな事を考えていると、そのドアが開き、一人のジャケットを着た白人男性が出てきた。

 目が鋭く、がっちりした体型だ。ハンチング帽を深くかぶっていて、髪型などはよくわからない。

 もしかしたらだが、軍人かもしれない。


 その男は俺たちを見ると、一瞬だが片眉が上がったように見えた。

 しかし、そのまま何もなかった様に歩いてエレベータに向かう。


 俺たちを知っているのか?

 それとも、人があまりこない場所なので、人がいるのを見て驚いただけなのか。

 もしここの社長や関係者なら、派遣商売をしているんだし「何か御用ですか?」ぐらいは聞いてくるだろう。


「イーサン、今の男に見覚えは?」

俺は念のために、横にいたイーサンに小声で聞いた。

 

「ありません」


 ということは、俺たちが過去に受けた依頼にも関係ないみたいだ。


「録画は出来ているか?」

「ぬかりありません」


 イーサンは、見たものを録画しておく機能が内蔵されている。

 一般には魔導具の録画装置も市販されているが、エレナ博士によると、それとも仕組みは違うようだ。


「じゃあ、エレナ博士はここで見張っていてくれるか? 俺ら二人で社長に会ってくる」


 取り囲まれるようなことはないと思うが、いざとなっても俺はシールドが張れるしイーサンは自分でどうかできるだろうから、エレナ博士にはここにいてもらった方がいいだろう。


「オッケー」

エレナ博士が、いつものように気楽に応えた。


 俺はイーサンを連れて、「ゲイシー軍事会社」のドアを、一応ノックしてから開ける。


 中に入ると正面のカウンターには、会社らしく受付嬢が一人座っている。何かしていたようだが、俺たちが入るとニコッと作り笑いをした。

 若いようだが、髪の毛をパーマにしていて、ちょっと化粧が濃い。服装も派手だ。


 そこに近づいていくと、カウンターの中に爪用のやすりが見えた。どうやら彼女は爪の手入れをしていたようだ。


「マエカワというものですが、ちょっと依頼したいことがあって、社長に会えますか?」

俺はその受付嬢に、適当な名前を言った。


「ちょっとまってねー」

彼女はそう言って、魔導通話の内線で確認を取っている。


 彼女のしゃべり方も丁寧ではないし、ここの社員の誰かの愛人とかそんな感じかもしれない。


 内線での会話が終わると、

「どーぞー」

と気だるそうに言って席を立ち、俺たちを社長室に案内してくれた。


 よかった。社長はいるようだ。


 彼女が社長室と書かれたドアを開けると、左手の窓際に社長の机があり、その前に応接セットが置かれているのが見える。


 俺たちが部屋に入ると、体がガッチリとして髪を角刈りにした男が椅子から立ち上がり、握手をするために手を差し伸べてきた。

「社長のジョン・ゲイシーです。えっとマエカワさん? 今日はどういった御用ですかな?」


 俺はその手を取って握手する。


「実は人を探しています」

「ほう?」


 受付嬢が部屋から出てドアが閉まるのを確認してから、俺は今回の犯人の写真を取り出した。

 その写真を見ると、社長の顔色が変わる。


 彼は無言のまま自分の机にゆっくり戻ると、机の引き出しから魔導ガンを取り出すのが見えた。

 すると、俺のすぐ斜め後ろにいたイーサンがすぐさま前に出て、手刀でその魔導ガンを叩き落す。


「うっ!」

社長が叩かれた右手を押さえてうずくまった。


 骨は折れていないと思うが、相当痛いのだろう。


 俺は床に落ちた社長の魔導ガンを拾って、銃口を社長に向けた。

「ではこいつらと、彼らがしたことについて話してもらおうか?」


 社長は両膝を床につき、右手を押さえたままドアの方を見たり、机の魔導通話機の方をチラチラ見たりしている。おそらく、逃げようか、それとも誰かを呼ぼうかと考えているのだろう。


 俺はここで、先程の黄色のオーブのことを思い出した。


 やはり使ってみるか。


 俺はまずは、社長を自分の椅子に座らせてみることにする。

「椅子に座って」


 社長の頭にかざした俺の腕のオーブから黄色っぽい光が出ると、彼がゆっくりと立ち上がり、指示どおりに椅子に座った。


 うまく使えているみたいだ。


 次に俺は、社長の机の上に犯人たちの写真を並べる。


「イーサン。魔導具で録画をしておいてくれ」

俺はそう指示してから、社長の横に立つ。


 イーサンがカバンから録画用の魔導具を取り出した。

 手の平サイズの四角い箱で、三時間ほど録画でき、五千ギルぐらいで売られている。録画した内容の再生は、市販の魔導テレビで行う。


 イーサンも録画機能を内蔵しているが、今回は証拠として後でリスル少佐に渡す可能性があるから市販の魔導具を使うわけだ。

 イーサンはいいアングルで録画するために、社長の正面に移動した。


 俺は腕輪を社長の頭にかざして質問をする。

「さあ言ってもらおうか。この写真の男たちは、あんたの部下か?」


 すると社長は、写真の一人を指さす。

「……部下はこの男で、後は金で雇った」


 うん、うまく機能してるみたいだ。


「では、誘拐の経緯は?」

「ある日、ジェイムスという男が来て、誘拐の依頼をしてきた。初めて会った男だが、前金で三百万ギルを渡されたので、受けることにした」


「ジェイムスの素性は?」

「わからない」


「誘拐したあとは、どうする予定だった?」

「この誘拐は狂言誘拐で、後でバロア伯爵が乗り込んでくるから、傭兵たちは誘拐した女性をおいて逃げるように指示されていた」

 

 狂言誘拐だって?

 いったい何のために?


 その答えを知っているのはそのジェイムスかバロア伯爵か。

 バロア伯爵は、たしかプリア・シティという都市の領主だ。

 このアーム・シティからはかなり離れた場所にあり、都市の人口も結構多いらしい。

 

「さっき、ジェイムスの素性は知らないと言ったな? そのバロア伯爵の手下というわけではないのか?」

「違うようだ」


 よくわからないな。 


「ブティックで誘拐したそうだが、その経緯は?」

「ジェイムスから、ターゲットがブティックに行く予定だという連絡が入った。あとは、そのブティックの店員に金を渡して、隙をうかがっていたはずだ」


「ターゲットの女性の素性を知っていたのか?」

「知らない」


「しかし、こんな事をして捕まらないと思っていたのか?」

「伯爵家が関わっているから、罪に問われることはないだろうと思った」


 なるほど。それで、逃げなかったわけだ。

 おそらく、バロア伯爵のお遊びだと思ってやっていたのかもしれないな。

 

 そうだ。最後にジェイムスの情報を詳しく聞いておこう。


「ジェイムスの容姿は?」

「ガッチリした体型。目が鋭く、髪はブラウン……」 

 

 え? もしかして……。


「そのジェイムスは、さっき出ていったやつか!?」

「そうだ……」


 そういえば、帽子をかぶっていたのでよく見えなかったが、今思えばあいつがヨネばあさんの言っていた奴かもしれない。


 すると突然社長室のドアが開いて、その男、ジェイムスが魔導ガンを向けてきた。

 

 くっ。


 俺はそれを見てすぐに姿勢を低くして社長机の陰に隠れるが、ジェイムスはそのまま魔導ガンを発射してきた。

 俺も持っていた社長の魔導ガンで撃ち返す。


 イーサンがすぐさまジェイムスを取り押さえに行こうとしたが、少し距離が遠い。

 ジェイムスは素早い動きで、そのまま部屋を出て逃げてしまった。


 逃げたのか。

 そういえばゲイシーは?


 俺は立ち上がってゲイシー社長の方を見ると、黄のオーブの影響下にあったので避けることもできずに魔弾が頭に当たったようだ。

 がくりと力が抜けたように椅子の肘掛けにもたれかかって死んでいた。


 どうやら、あいつは証拠を消しに戻ってきたようだ。

 あわよくば俺も撃とうと思っていたのかもしれないが、最優先の目的は達成したので逃げたのだろう。


「追いますか?」

イーサンが聞いてきた。

 

 エレベータの所で捕まえられるか? いや、もう間に合わない可能性が高いか。

 ここは公共の交通機関が無いからおそらく下の道に車を置いてあって、それで逃げるに違いない。

 その車を追おう。リスル少佐に連絡して先回りしてもらう手もあるかもしれないな。


「とりあえず俺が追う。イーサンはそこの窓からやつの乗る車のナンバーを見ていてくれ」

俺はそう指示して、ジェイムスを追って部屋を出る。


 イーサンなら、五階の窓からでも車のナンバーを識別できるだろう。


 社長室を出ると、受付の女性がカウンターの後ろに隠れて、泣きそうな顔でこちらを見ていたので、

「今の男が社長を撃った。救急車を呼んでくれ!」

と、頼んでおいた。


 そういえば、エレナ博士は?


 俺は急いで廊下に飛び出して辺りを見ると、エレナ博士が廊下に倒れている。


 しまった。先程すれ違った時、あのジェイムスが俺たちに気がついた時点でもっと警戒しておくべきだった。

 まだまだ、俺は甘い。


 すでにジェイムスはエレベータで逃げたようで見当たらない。おそらくこの階でエレベータを停めておいたのだろう。


 俺はエレナ博士に駆け寄って、抱き起こす。どうやら胸を撃たれているようだ。

 俺は服の胸元を開いて傷を確かめた。

 けっこう傷が深い。まだ生きているが、危ない状況だ。


「エレナ博士、しっかりしろ! すぐ救急車を呼ぶから!」


 何とか助かってほしいと思ったその時だ。俺の腕輪から、白い光が発せられた。

 前に白魔法の使い手が怪我を治しているのを見たことがあるが、その光に似ている。


 これって、まさか?

 

 俺はオーブの白い光をエレナ博士の傷口に当ててみる。

 すると傷口が修復されていった。


 これは……癒しの力に間違いなさそうだ。

 

 傷口がすべてふさがると、俺はエレナ博士の名前を呼んだ。

「エレナ博士?」


 でも、まだ意識が戻らない。


 床に倒れた時に、脳震盪(のうしんとう)を起こしたのか?

 念の為に頭にも癒やしの光を当てたほうがいいか。 


 俺は続けて白い癒やしの光を、エレナ博士の頭にも当ててみる。


 すると、エレナ博士の意識が戻った。

「ん? どうなってるんだ? たしか撃たれたような気がしたが……」


「はぁ。よかった」

と、俺。


 エレナ博士はあたりを見回し、次に自分の胸元を見てニヤニヤし始める。

「ショウ君、何やってるのかな? 私の胸を見たいなら、そう言ってくれればいいのに」


 エレナ博士は自分の服の胸元が開いているのを見て、誤解しているにちがいない。


「えっ? や! 違う違う。あんたは胸を撃たれて傷を負ってたんだ。服を見てみろ。穴が空いているだろ?」

「しかし、私の胸には傷がないわ」

「それなんだけど、実はこのオーブから白い光が出て、それを当てたら傷が治ったんだ」

「ふーん? じゃあそういう事にしとこうか」

「だから違うって!」


「冗談さ。分かってる。でも、癒しの力? ……ね」

何か考えているようだ。


 俺は半目でエレナ博士を見る。

「今、この力で金を稼ごうかって考えてたろ?」


「バレた?」

エレナ博士が舌を出した。


 そこに、社長室の窓からジェイムスの行動を追っていたイーサンが廊下に出てきて、駆け寄ってきた。

「今、犯人が車に乗って逃走開始しました。十一号線を西に向かったようです」


「よし、後を追うぞ」


 俺はそう言って、次にエレナ博士の様子を見る。


 傷は治ったとは言え、撃たれたばかりだし安静にしておいた方がいいだろうか。


「大丈夫だ、問題ない」

エレナ博士はそう言って床から立ち上がった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る