第4話 誘拐

 銃を突き付けられて部屋の中に入ると、アデル教授は何か言いたげに俺を見てきた。

 

 しかし、まずは状況把握だ。

 

 その部屋は十メテル四方ぐらいの部屋だったが、そこには先客がいた。部屋の中央に十六才ぐらいの白人の女の子が一人、椅子にちょこんと座っている。

 短めのキュロットスカートにジャンパーという、町中にいるようなラフな服装をしていた。髪は金髪で長く、かわいらしいが芯の強そうな印象だ。ブルーの瞳が俺たちの方をじっと見ている。


 ドアが後ろで閉まるとアデル教授が、

「なんのために雇ったと思ってるのよ」

と、文句を言ってきた。


「大丈夫、もうすぐ動き出すから。Cプランさ」


「もう……で、この子はだれ?」

アデル教授が、椅子に座った女の子を指して聞いた。


「この扉が外からしか開かない構造だから、俺たちと同じく捕まったんだろ?」


 俺たちが話していると、その女の子が椅子から立ち上がる。

「あのー、あなたがたはどなたですか? 私は、ユリアナと申します」

あどけなく、そして品よく尋ねてきた。


 今の俺たちの会話から、敵ではないと判断したのだろう。


「俺はショウ。レリック・ハンターだ。彼女はアーム大学のアデル教授」


 俺がレリック・ハンターだとわかると、ユリアナは目を輝かせた。

「レリック・ハンターのかたなんですか?」


 変わったやつだな。レリック・ハンターって聞けば、悪い印象を抱くやつのほうが多い。

 俺たちのようにまっとうな仕事をしているのも多いが、中には密輸などに手を出して悪名を轟(とどろ)かせたやつもいた。やつらが捕まったときに、ニュースに大々的に出たため、その当時は俺たちを見る視線も冷たかったっけ。

 

「そう。この遺跡を調査に来たら、今の奴らがいて捕まったわけなんだが。それで君は?」

「私は、どうやら誘拐されたようです」

「え? 誘拐? ということは奴らは誘拐犯なのか。それで、俺たちが身代金を持ってきたと思って、すぐに撃ってこなかったのか」


「それなら、一歩間違えば撃たれてたんじゃない?」

アデル教授がそう言って俺をにらんできた。


 相手は盗賊団と大して変わらないわけだから、先程俺たちがちょっと変な素振りを見せていたら、問答無用で撃たれていた可能性もあった。 

 でもまあ、その時はイーサンが援護してくれただろうし。

 

「それでも、なんとかなったさ」


「ほんとに?」 

アデル教授は疑いの目で見てきた。

 

 そういえばイーサンたちが動き出す頃かな?


「……えっと、そろそろかな?」

俺はそう言って、時計をちらりと見る。


「何がですの?」

ユリアナが、ちょっと首をかしげながら聞いてきた。


「仲間が睡眠ガスを使うはずだから、ドアからなるべく離れて。……ガスマスクがあれば一番いいんだけどな」

俺は外の見張りに聞かれないように小声で話した。


 まっ、聞かれていても準備する暇はないだろう。


 教授がふくれる。

「私たちまで眠ってしまうんじゃない? もー」


「あのー、よろしければこちらに寄ってください。シールドで包みますから」

ユリアナが言ってきた。


 俺は驚いて聞き返す。

「えっ? シールド?」


 遺跡から発見されたレリックのオーブには何種類かある。その中で「銀のオーブ」と呼ばれるレリックは、シールドというユニーク魔法を使うことができる。

 物理的な攻撃や魔導ガンなどの攻撃を防ぎ、有毒なガスをもシャットアウトできるのだ。

 魔法でシールドを張れる魔法使いは、現在では聞いたことがないから、そのオーブを持っているという事なのだろう。


 ただ銀のオーブは、発見された数が少ないのでべらぼうに高額だ。よほどの金持ちぐらいしか持てない。

 それをこの子は持っているというのか?


 俺とアデル教授が、顔を見合わせてユリアナのそばに寄ると、彼女は自分の腕のブレスレットに軽く触れる。

 すると、ふわっと、なにかに包まれるような感覚がした。

 

 教授が興味深々にオーブをのぞき込んだ。

「銀のオーブの実物を見るのは初めてよ」


 銀のオーブは十年以上前に発見されたきりでそれ以降は発掘されていないはずなので、アデル教授が考古学の道に進んだ頃にはすでに実物を見る機会は無かったに違いない。

 そして、オーブは発見された時はオーブ単体なので、身につけやすいように後から腕輪やブローチなどに加工されることが多い。

 ユリアナが持っているのは、腕輪に小指の爪ほどの大きさの銀のオーブを埋め込んだものだった。


 ちなみに、銀のオーブの他に現在発見されているオーブは、飛空艇などを空中に浮かすのに使われている紫のオーブと、精神干渉の黄のオーブの二種類があるが、単体の黄色のオーブと銀のオーブは遺跡からは二十個ずつしか出てきてない。

 他にもレリックの教育装置に黄色のオーブが組み込まれた状態で発見されてはいるが、そのほとんどをステイシア政府が買い上げて子供の教育に使っているから、オーブ単体で扱われているのはその二十個のみだ。

 

 そして、オーブについては、他にも種類が有るのではないかと噂はされているが、それ以外はまだ見つかっていない。


 銀のオーブを持っているなら、ユリアナは金持ちのお嬢さんで間違いないだろう。

 しかし、誘拐だとしても……。


 俺は、ユリアナに疑問に思ったことを聞いてみる。

「そのオーブがあれば簡単には誘拐されないんじゃ?」


「……ブティックで試着しようとして、試着室に入った途端に襲われましたの。シールドを張る暇がありませんでした。眠らされて、気がついたらここに監禁されていました」


 そういうことか。

 でも、拉致された時にこの子のオーブを取り上げなかったってことは、あいつらは銀のオーブを知らなかったのか? 

 まあ、俺も話には聞いていたが、実物を見るのは初めてだしな。


 そのときバタンとドアが開き、ガスマスクをしたエレナ博士とイーサンが、魔導ガンを片手に飛び込んできた。


「やあ」

何にもなかったように、俺が片手をあげる。


「あれ? なんで眠ってないの? ……つまらないなー」

エレナ博士は少し不満そうだ。


「この子のシールドで……って、眠ってる間に俺に何かしようとしたか?」


 顔にいたずら書きでもしようとしたんじゃないだろうな。


「まさかー?」

ガスマスクの前面が透明なタイプなので、エレナ博士がニヤニヤしているのがよく見えた。

 

 俺は、もうこのCプランは絶対にやめよう、と心に誓った。


「でも、シールドって?」

エレナ博士が続けて聞いてきた。


「聞いたことはあるだろ? 銀のオーブ」

「持ってるの?」


「話の前にまずは紹介だな。こちら、仲間のエレナ博士と魔導人形のイーサンだ。こちらは誘拐されてきたユリアナさん」


「はじめまして」「はじめまして」


「こちらは、魔導人形なんですの?」

ユリアナが聞いた。


「私としては、魔導人形と呼ばれるのは心外なのですが」

イーサンが応えた。


「魔導人形が魔導人形と言われて、何が不満なんだ?」

俺が聞いた。


「女の子の遊び道具の人形と一緒にされそうなので、もっと格好いい名称を考えてほしいものです」

「それじゃあ、人造人間とか?」


「ヒューマノイドという呼び方もあるわよ」

エレナ博士が言った。


「それがいいですね。今後はそれにしてください」

と、イーサン。


「まったく」

俺が言った。


「それで、この後どうしますか?」


「今回の調査の場所は、この部屋ってことはないよな?」

俺はアデル教授に念の為に聞いた。 

 

 もしこの部屋なら、催眠ガスの効果が切れるのを待つ間にアデル教授の用事が済むかもしれないと思って聞いたわけだ。

 

「違うわ」


「それじゃあ、ガスが切れるまで俺たちは動けないから……イーサンは寝ている犯人たちを集めて、遺跡の外に運んでおいてくれるか?」


 シールドを切った瞬間にガスを吸い込んでしまうのが確実なので、俺たちはガスの効力が切れるのをそのまま待つことにした。


「わかりました」


「じゃあ、私もそっちに行くから」


 エレナ博士もそう言って、イーサンと一緒に部屋を出ていった。

 

 

 十分ほど経ち、俺が時計を確認する。

「もう大丈夫だろう」


 それを聞いたユリアナがシールド解除した。



 俺たちが三人で遺跡の入口まで戻ると、地面に男が六人並べられていた。


「これで全員です」

イーサンが誘拐犯たちをすでに運び終わって、取り戻した俺たちの装備を持って近づいてきた。


 俺たちは、捕まった時に取り上げられた魔導ガンやカバンをイーサンから受け取って装備する。


 そしてエレナ博士には白衣を、一応埃をはたいてから返した。

「ありがとう。汚れていないと思うけど」


「やっぱりこれを着てないと、落ち着かないわ」

エレナ博士はすぐに白衣を羽織る。


 さてと、誘拐犯たちを一応縛っておくかな。体がでかいやつは、通常より早く起きることもある。


 俺はカバンからロープを出して、寝かされている六人に近づいた。


 それにしても、ミリタリールックのやつが多いな。


「こいつら、……警察を呼んで引き渡すか?」

俺がそう言いながら縛り始めると、後ろからユリアナが近づいて来て、

「あっ、それなら軍の方を呼んでいただけますか?」

と言ってきた。


「えっ? 軍?」

 

 もしかしてこの子は軍関係の人か?


「えっと、じゃあ魔導フォンを貸してください」


 魔導フォンは魔導通信機と違い、ダイヤルをすることによって特定の相手と通話することができる。

 これも、どこかの遺跡から出てきたものを研究して大量生産されているため、今では多くの人が持っている。

 と言っても値段が二十万ギルほどするために、会社がビジネス用で購入するのがほとんどで、庶民で持っている人はまだ少ないだろう。

 大きさは、片手の手の平より少し大きいぐらいだ。


 俺がユリアナに魔導フォンを渡すと、彼女は掛けなれた感じで番号をダイヤルしている。

「……あっ、リスル? ユリアナよ。……うん、大丈夫。……レリック・ハンターの方々に救出されて……」

と、一旦フォンを口元から離して、

「あのー、ここはどこですか?」

と聞いてきた。


「あっ、七号遺跡よ」

ユリアナの後ろからアデル教授が答えた。


「七号遺跡だって。……うん、じゃあよろしくね」

ユリアナが話し終わって魔導フォンを切った。


 そして、俺に魔導フォンを返しながら、

「すぐに来るそうです」

と言って、ニコリとする。


 ……かわいい。

 先程までは誘拐犯たちとのやりとりもあって緊張していてそれどころでは無かったが、こうやって落ち着いて見ると、この子はテレビのトップアイドルぐらいの可愛さだ。

 もしかしたら、あまりテレビを見ない俺が知らないだけで、有名人なのかもしれない。



 犯人六人を縛り終わったころ、俺は遠くから何か飛んでくるのに気が付いた。


 あれは軍の小型飛空艇が三機か?

 

 軍や警察の小型飛空艇はスピードを重視しているのか、高速で飛ぶ時にかえって邪魔になる様なマストはないし、形も流線型に近い形をしている。

 さらに今近づいている飛空艇は、推進用のプロペラも普通の小型飛空艇の二倍、つまり四つ付いている様だ。


 その三機はみるみる近づいてきて、遺跡の前の広場で着陸態勢に入る。


「ふーん? 特殊部隊ねぇ?」

その機体のマークを見たエレナ博士が興味深げに言った。


 俺たちは、飛空艇の着陸時にほこりが巻き上がって埃だらけになるのではないかと心配して身構えたが、その三機はプロペラの向きや紫のオーブの力を調整して、埃が舞わないように静かに降りた。

 うまいものだ。


 ユリアナが、タラップを降りてきた白人の女性士官を見て、笑顔で手を振る。

 その女性士官は右の腰に魔導ガン、左の腰にはサーベルを差していて、部下の兵士を十五人程連れてこちらに歩いて来た。後ろの兵士たちは短剣を腰に刺し、魔導ライフルを肩に掛けている。

 

 階級章は……少佐か。歩いているだけだが、身のこなし方から、やり手だということがうかがえる。

 それにしても美人だ。


 少佐がユリアナの前にやってくると敬礼した。

「お嬢様、この度はとんだ不始末を……」


「いいのよ。けっこう楽しかったわ」


 おいおい……誘拐されたのに。

 それはそうと、この子は軍の幹部のお嬢さんなのかな?


 次に、少佐が俺たちの方を向いた。

「特殊部隊のリスル・ミラーです。この度は、お嬢様を救出して頂き感謝します。……で、そこに転がっているのが誘拐犯たちですね?」


「そう。今は催眠ガスで眠らせてあるから、あと一時間半ぐらいで起きると思う」


 リスル少佐が後ろの兵士たちを見ると、少佐が何も言わなくても十五人のうち十人の兵士たちが犯人の運搬に向かう。


 するとユリアナが少佐の横に並び、俺たちの方を向いた。

「この度はありがとうございました。お礼をさせていただきたく、一緒に来ていただけますか?」


「いや……俺たちは遺跡調査で来ているから、すぐにでも調査を始めたいと思うけど」

「そうですか、私も遺跡の調査の様子を見学したいところですが……」


「ゴホン」

リスル少佐が咳ばらいをした。


 ユリアナはちらりと少佐の方を見てから続ける。

「……リスルに怒られそうなので、今日は帰ることにします。では後日連絡させていただきますね」


 そして彼女は軽く会釈すると、少佐に目配せをしてから、兵士に案内されて飛空艇の一台に向かった。


 ユリアナがすんなりと飛空艇に乗ったのを見て、少佐はほっとしたようだ。

「では連絡先を教えてほしい。あっ、それとすまないが、鑑識に遺跡内を調べさせるので、一時間ほど待ってもらえるだろうか」


 軍人にしては腰が低いな。あの子といい、好感度アップだ。



 遺跡の調査には何日もかかる事があるので、探査車の車内にはキャンピングカーのように、ベッドにもなるソファやテーブル、簡易キッチン、トイレなどが備え付けられている。

 俺たちは軍の鑑識作業が終わるまで、車中のテーブルでお茶を飲んで待つことにした。



「まさか、誘拐犯だったとはね」

俺が言った。


「でも、凶暴な奴らじゃなくてよかったわ」

と、エレナ博士。


 アデル教授が俺を半目で見る。

「もー。今回は護衛も依頼のうちなのに。あなたたち、本当は護衛なんかしたことないんじゃない?」


 ギク。


「そ、そんなことはないさ」


 護衛の仕事は過去にあったことはあったが、その時はトラブルは無かった。

 実際に犯罪者と対峙したのは今回が初めてだったから、すこし甘く見ていたかもしれない。今回の相手が、もし見境のない奴らだったら、撃たれていたかもしれないのだ。

 まあでも、その時の為にイーサンには相手の脇に回ってもらったし、有効射程外から声を掛けて相手の出方を見たわけだから、これで良かったのだと思う。

 一つ反省点を挙げるなら、依頼主であるアデル教授には、後ろに隠れていてもらったほうが良かったかもしれないという事だろうか。


 俺は話題を変える。

「ところでエレナ博士。さっきの軍の小型飛空艇は、速度を出すためだろうが、推進用のプロペラが四つも付いていたな」


「そうね……」


 ここまで言えば、俺が言いたいことをエレナ博士はすぐに察したようだ。

 

 エレナ博士が続ける。

「こんど、私が開発した魔導エンジンを軍に売り込んでみようかしら」


「それがいいと思う」


 おそらく軍なら、燃費よりもスピードを優先するだろう。

 二年前にエレナ博士が売り込みに行った飛空艇の製造会社は、民間機専門で軍と取引が無かったに違いない。



 俺たちが話したりくつろいでいる間、アデル教授が第七号遺跡の資料に目を通していた。

「十年前の資料によると、あの入口を入って右に進んでいけばいいと……そういえば、この資料作成者のユウタ・アキカワってレリックハンターは知ってる?」

  

「俺の親父だ。二年前に行方不明になっている」

「そうなの?」


 おや? てっきり、知っていて俺たちに頼んできたのかと思ってたら、そういうわけじゃないのか。

 

「でも、それがどうしたんだ?」

「遺跡の資料って、ものによってはかなりいい加減な事があるんだけど、この資料はかなりしっかりしているから。さっき連れて行かれた部屋への通路も正確に描かれているわ」


 あのアバウトなおやじにしては、しっかり作成したんだな。

 まあでも、仕事についてはきっちりやる方だったか。 


「そういえば、エレナ博士はこの頃からおやじと一緒に仕事をしていたんだろ?」

「前も言ったかもしれないけど、私はその頃の記憶が無いのよ。魔法で寝ていたからね」


 そういえばエレナ博士は大病にかかって、病気の治療法が見つかるまで何年間かユニーク魔法による冬眠をしていたんだっけ。


「そうか。それで記憶喪失になって、レリックの教育装置で失っていた記憶を取り戻したんだったか」

「そう。魔法冬眠は寝ている期間が長いほど記憶が失われるリスクがあるから、寝る前に予め自分の記憶を水晶にコピーしておいたのよ」


 本来レリックの教育装置は、伝えたい知識を水晶にコピーしておき、それを子どもたちが受け取る様に作られている。

 エレナ博士はそれを自分の記憶の保存に使わせてもらったわけだ。

 たぶん親父が仕事で知り合った知人にでも頼んで、レリックの教育装置を特別に使わせてもらったんだろう。

 

 あれ? という事は、エレナ博士は年齢をサバ読んでいるんじゃないか?

 たしか前に、二十五才とか言っていた気がするがが、本当は四十近いんじゃないか?

  

「それじゃあ、エレナ博士は本当は何歳なんだ?」 

「女性に歳を聞くのは失礼よ」

「ああ、そうだった」 

「でも、23才よ」

「あれ? 前に25才って言ってたような……」

「男の子は、細かいことを気にしないの!」

  

 はは。 

 

 

あとがき


 誘拐の真の理由や、誘拐犯がなぜ手荒なことをしなかったかについては、もう少し先の話で明かされます。 

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