　その日、私はひとりではとても受け止められない辛さを感じ、連絡できそうな友人みんなにメッセージを送った。

　普段、私は仕事が忙しい事もあり、友人達に自分から連絡することはあまりなくて、どりらかというとそっけなく不義理な人間だと思われていたと思います。

　それなのに私は自分勝手にも、自分の辛さを紛らわせたいために、いきなりバンバンとネガティブなメッセージを投げまくったのです。

　こんな時だけ連絡してくるなんて、なんと勝手な女なのだと……、無視されていたとしても、しかたなかったかもしれません。

　でも、全員が落ち込んでいる私の状況に驚き、あまり時間をおかずに返信を返してくれたのです。

　皆、とても心配してくれ、優しく気遣う文面を送ってくれました。

　そして、近くに居る友人はみな、その週のうちに会おうと言ってくれたのです。

　わたしは、この優しい人達のおかげで、引きこもりになることなく、そして最悪の事を考えてしまうような状況にならずにすみました。

　本当にありがたく、感謝しています。

　わたしには、優しい友人がいる。

　それはとても嬉しく、幸せなことです。

　今わたしは、この友人達を一生大切にしようとそう思っています。

　そして、そんな風に思えること自体が、幸せ者なのだなぁと気付きました。

　わたしが友人が居てくれたということに幸せを感じているように、かれらも私が居るという事で幸せを感じてもらえたら……

　わたしは今以上に幸せを感じられることでしょう。

　そういう人になりたいと、今、そう思えている私は、きっと幸せ者です。

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