No.2  お昼ごはん

 午前11時、友達からメッセージが入っていました。


「お昼食べてないよね。開店の少し前に店においで」


 その友達の店は12時からなので、少し前に店に行くと、そこには昼食が並べられていました。


 落ち込みが酷く、食欲が無くてほぼ何も食べなかった私の為に、わざわざ準備してくれていたのです。


 それまで食欲なんかまったくなかったのですが、嬉しい気持ちが湧いてくると同時にお腹が空いて来て、準備してくれていたものを全て食べることが出来ました。

 ほんとうに、二日ぶりぐらいのまともな食事でした。


 とても美味しかった。

 美味しいものを食べられたことで、また幸せな気持ちになれました。


 この感謝の気持ちは多分伝えきれないと思う。

 言葉では言い表せないし、物を送るとかでも絶対埋められない。


 私が感じたこの幸せな気持ちをいつか少しでも返せることができたら、その時はまた、とびきりの幸福感を感じることが出来るでしょう。


 そんな日を楽しみに思える私は幸せものだと思います。

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