第2話 ギルドへ!
アルスたちはホーンラビットを10匹狩ると、キリがいいとのことでギルドへと帰った。
「見てましたよー!アルスさん、同じヒューマンとして誇りに思います!」
受付で今日ホーンラビットから剥ぎ取った魔石とツノを提出すると、興奮した様子の受付嬢が話しかけてきた。
「え?そうですか?」
大人の女性に褒められたアルスは満更でもなさそうに照れていると横からソフィエルがぼそっと呟く。
「私はアルならそんくらいできるって知ってたけどね」
(どの口が言ってんだ)
ホーンラビットとの戦闘が終わるたびに駆けつけ傷がないか確認していたくせに、信じてたと言わんばかりの物言いをするソフィエルを呆れた様な顔でアルスが見ていた。
「あーところで次の階層には挑戦するんですか?」
面倒臭そうな雰囲気を感じたのか露骨に話を切り替えられた。
「もちろん、明日行く予定」
「えっ!?明日もう行くの?」
自信満々に答えるアルスの言葉に反応し驚くソフィエル
「なんだよもうって、俺のこと信じてる風のこと言ってたくせに」
「アルのことは信じてるけど三層は早いんじゃないかなーって...」
ソフィエルの言う通り、一層、二層と三層以降には大きな違いがある。一層には攻撃すらしてこないスライムのみ二層では、それに加え雑魚敵ホーンラビット。
三層からは魔狼、ブラックバットと言った力が強かったり、機動力が高いモンスターが現れ始める。それらのモンスターは初心者ならヒューマン以外の種族でも危険が伴うし、ヒューマンでは未だに討伐記録は0だ。
「やってみないと分からないだろ、それに何かあったら守ってくれるでしょ?」
「うん絶対守る」
即答である。まだ少女とはいえ数多くの種族が存在するこの世界で最強格とも名高い天空族の護衛宣言。
「なら大丈夫だって」
「でも〜」
その後も話は平行線のままながら明日への準備を進める。
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