第3話 合コンメンバーを集める

高野に連絡すると、落ち着いた声の男性だった。

三人くらいずつの飲み会にしませんか?と言われ、承諾した。


シンプルなやりとりで、高野の人柄はまだよくわからないが、しっかりした受け答えで安心感があった。

さすが営業職……といったところか。



さて、こちらは誰を誘おうか。

一人は、彼氏募集中の後輩が思い浮かんだ。

もう一人は……


ダメもとで、職場の美人に声をかけた。

彼女は離婚して、独り身だ。

さばさばした性格と、人当たりの良さが絶妙なバランスだった。

私からすると、姉のような存在だ。

彼氏募集中……とは聞いたことないが、彼女が合コンに来たら華があるだろう。


彼女はオッケーしてくれた。

自分の出会いよりは、私の婚活への協力といった感じだ。

同世代がみんな結婚していた私にとっては、彼女が私の状況を共感してくれるありがたかった。

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