その感じ方、本物のコスプレイヤーかもしれないアルね

「ア・キ・ハ・バ・ラ~アルね~♪」


 

 今日は待望の秋葉原に美津葉と一緒に行く日である。

 待ちに待ったこの日。

 私がこの日本に来た目的の一つである。



「あの、ミンメイなんでこの恰好なのよ////////」


「そりゃぁ、電車に乗って秋葉原に行くまでにも写真を撮るアルからね♪」


 上海では地下鉄などでも普通にコスプレイヤーがいる。

 当然、私も過去にはやった事がある。

 原〇のキャラクターの恰好をして地下鉄に乗ると、注目の的になるしSNSでも話題になれる。

 特に〇神は中国でも人気なゲームなので注目は浴びやすい。

 原〇は日本でも人気があるらしく、中国人としては自国発のゲームが任天〇のマ〇オみたいに有名になるのは誇らしい。


 しかし日本では流石にコスプレしたまま地下鉄には乗らないらしいので、それならば話題性が高い我が国の伝統的な民族衣装で道中含め撮影をして見たいと思っている。



「でもでも、これ太もものスリット結構凄いし、体のラインもしっかり出ちゃうし、なんか知っているチャイナドレスよりスカート短くない///////?」


「そこはほら、サービスサービスアルね!」


 あの新世紀のやつの次回予告でもそう言っているので、サービスは必要だと思う。

 かくいう私のチーパオもスカートの丈は短い。


 と言うか、中国では普通に暑いときはスカートの端を持ってパタパタしている。

 私の世代では流石にあまりしないけど、ちょっと上の層では夏場などの暑い時期、自転車とかに乗るとハンドルにスカートをひっかけて中身が見えたまま走っているのがざらだった。


 パンツ見て何が楽しいのか、ちょっと不思議だし。


「ううぅ~恥ずかしいよぉ~////////」


「美津葉は美人でスタイル良いのだから堂々とするアル。恥ずかしがっている方が人目を引くアルよ?」


「うう、そうなのかな////////」


 既に中央線に乗り込んで東京駅を目指している。

 確かに周りの物珍しそうな視線が集まっているけど、そんな些細なことは気にしない。

 自撮りで美津葉と並んで写真を撮る。

 すぐに自分の所で拡散。

 ちょっとすると「いいね」が大量に入って来た!


「見るアル、美津葉も一緒だからいつもより『いいね』がたくさん入るアル!!」


「ちょ、恥ずかしいってば////////」


 二人して手を合わせてハートの形をした格好で撮影した電車の中の写真は一気にたくさんの「いいね」をもらえた。

 やはりこれは予想通り!

 美津葉もいればバズル可能性も出てきた!!


「さあ美津葉、アキハバラに行ったらもっとたくさん撮影アルよ!」


「ふ、ふぇえええぇ~ん////////」




 私と美津葉は注目が上がる中、アキハバラを目指すのだった。 





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