第4話 戦い①

敵取りの依頼が来て数日後…

決行日を迎えた


「…お前が…人の幸せと僕の家族を…」

「おいおい…逆恨みは止めたまえ…」

「ふざけるな…!」

全身の血が煮えたぎっている…とにかく暑い…

「話せばわかるさ…な?」

やつが近付いてきた…

今だ…!  刹那ナイフを投擲し、やつの急所に…


こめかみ…心臓… 足にも投げ、アキレス腱を切る…喉も…だ

「っ…!がっ…!」

やつが声にならない嗚咽を上げる…

だが、気にしない。 やつは僕の家族を殺した…


やつの全身から血がたれてくる。赤い血が…

ナイフは未だ抜かない…もう少し、楽しみたいからだ。

本当、滑稽だ 人は脆い だから、急所さえやればすぐに動けず、何もできなくなる。


数分経っただろうか… 僕はナイフを抜く…

すると、直ぐにさっき以上の血が流れて来る…路面を赤く汚す…

「…それが…恨みだ…」

もう聞こえていないだろうが、一応言ってやった。これで終わったんだ…復讐が…


片付けをしつつ、やつの首を掻き切って、別の小袋にいれる。

見せしめだ…


これで本当に…終わったんだ…

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