第3話 ごみ捨て③

…社会というのは実に滑稽だ…

すべての人間が、歯車の様に動いている…

そんな中で、今日もまた『浄化』する



「終わったか…」

ナイフを抜きながら一人、路地裏で愚痴を吐く…

最近は、仕事の依頼も増えとても面倒臭い…


「取り敢えず…片付け…だな…」

正直言って、楽だからこの仕事を選んだ訳では無い…

稼げるからだ

だが、ゴミは無限に湧いて出てくる…


「ストレス発散で言ったら…マシだな」

玩具になりやしない残り滓を片付けていくことにする…


本当のゴミは君かもしれない僕かもしれない…

…一体何なのだろうか…


「依頼をお願いできるかしら?」

まただ…毎日この調子…

「…なんです?…」

そして写真を出される

その人物の顔には見覚えがあった…

不思議と、笑みが零れてくる

「…りょーかい…」


こいつは…


僕の親を殺した…敵だ…

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