第2話 ごみ捨て②

「依頼はこいつだ…」

依頼主の男性から写真を渡される

「こいつは2年前、俺の息子と嫁を殺した…」

「…その復習のために殺してくれ…と」

「あぁ、金ならいくらでもある…だから…」

「…りょーかい…」


正直、復讐物はとにかく面白い…

どんな言葉で鳴き叫ぶのか…どう刺して苦しませるか…

そんなことばかり考えてしまう。


決行日

依頼主とともに行動している。彼も、やつが死ぬ様を見たいのだそう

どうでもいいが…


小一時間ほど待ってやつが来た

「…みーつけた…」

「…! 何だ…!」

「復讐だよ…君への…ね」

「っ…!お前は!」

依頼主がやつの前に出る…

「お前が…俺の家族を…! 殺ってください…」

「…わかってるよ…」

「やめろ…!話せばわかる…!」

「…あいにくと…仕事なんでね… 過去を恨めよ… 犯罪者」


…ナイフを投げる… やつは逃げようとしてるが…意味は無い…

「ぐっ…!!」

やつの足に深々と刺さる…次に背中…腕…

悲鳴を上げ、血を垂らす…滑稽で面白い…

やつに近づいてナイフを抜く

「筋肉が収縮し痛みが増す…血が体外に出るから恐怖で余計に…」

やつは声にならない悲鳴をあげる…


数分もがいたが、やつは遂に息絶えた。


「ありがとうございます…」

片付けをしてると依頼主が礼を言ってくる

「…どうってことは無い… それで気が済むなら…」



…また、ゴミは燃えた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る