新緑を 切り裂き古塔 そびえ立つ

 近況ノートに写真があります。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818093078028680064



〔小説 カクヨムキャンディーズの古寺探訪〕

(三重塔の前)

スミレ 「どひゃぁ・・すげぇ。。。めっちゃ、でっけぇ塔じゃんか!」

ハナス 「スミレちゃん。お言葉遣いが悪いわよ。私たち、お上品なカクヨムキャンディーズなのよ」

のこ  「一、二、三・・・わ~、屋根が三つもありますわ」

ハナス 「スミレちゃん、のこちゃん。これは三重塔というのよ」

のこ  「中に人が住んでるのかしら?」

ハナス 「のこちゃん、違うわ。三重塔は、仏教の祖である、お釈迦様の舎利、つまりお遺骨を納める仏塔の形式の一種なの。五重塔もおなじなのよ」

スミレ 「でも、三重塔って珍しいわね。日本に13基しかないんだから」

のこ  「13基? スミレちゃん、そんなに少ないの?」

スミレ 「だって、のこちゃん。三重塔・・入れ替えて・・重三塔・・十三の塔」

のこ  「こりゃビックらこいた、屁をこいた(ブー)。オヤジギャグじゃん」


(参拝者たちがびっくりしている)

参拝者A(役:るしあん様)「あの姉ちゃんたち、お下品だねえ。屁をしてるよ!」

参拝者B(役:歩様)   「やぁね。こんな古いお寺で屁をこくなんて」

参拝者C(役:令様)   「どうしたら、三重塔の前で屁ができるんだろうね」

参拝者D(役:つむぎ様) 「私の好きなお野菜はへちま。屁っちまった・・なんちゃって」

参拝者E(役:ひみつ様) 「屁をこいたら、秘密にしなきゃ」

参拝者F(役:ともはっと様)「屁のイラストって・・難しい!」

参拝者G(役:結音様)  「一句、出来たわ。・・古池や カワズもビックら 屁の音に・・うん、最高傑作ね! この句で、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト【俳句の部】は、私の優勝ね。おほほほほ」

参拝者H(役:幸まる様)「のこちゃん、屁をこいたなんて、や~ね。私のケーちゃん(オカメインコちゃん)が、のこちゃんの屁でビックらしてるわ」

・・・


スミレ 「ぎゃはは。のこちゃんの屁で、参拝者の皆さんがビックらしてるわ」

ハナス 「のこちゃん。オヤジギャグぐらいで屁をこかないの! 私なんか、オヤジパンツ、履いてるのよ」

のこ  「こりゃビックらこいた、屁をこいた(ブー)。ハナスちゃん、オヤジパンツを履いてるの!」

ハナス 「だぁから、のこちゃん、屁をこくのは止めなさい。・・それより、スミレちゃん。三重塔は、そんなにめずらしいものではなくてね、日本各地にあるのよ。そのうち、国宝だけでも13基、重要文化財だけでも88基もあるのよ」

スミレ 「じゃあ、私がオヤジギャグで言った13って、国宝の数だったんだ!」

ハナス 「そうよ。あたらずといえども遠からずね」

のこ  「あっ、あそこに屋台が出てるわ。行ってみましょうよ♪」


(屋台の前)

おちゃま「いらっしゃ~い♪」

ハナス 「あら、おちゃまさん。今日はここで屋台をなさってるんですの?」

おちゃま「おやまあ、カクヨムキャンディーズの美女三人組ね。いらっしゃ~い♪」

スミレ 「まあ、美女だなんて。いやだわ。・・おちゃまさんったら、いっつも本当のことしか言わないんだから・・」

のこ  「おちゃまさん、この屋台は何なんですか?」

おちゃま「当て物ですよ」

のこ  「当て物?」

ハナス 「のこちゃん、当て物というのはね、駄菓子屋さんなどで売られている懸賞付きのくじのことを言うのよ」

スミレ 「じゃあ、くじ引きと一緒じゃん」

おちゃま「私のやってる当て物というのは、くじ引きとはちょっと違うんですよ。引いたくじに書いてあるものを考えて当てるんですよ」

のこ  「おちゃまさん、それを当てると何か賞品があるんですか?」

おちゃま「そうなのよ。でも、たいした賞品はないのよ。三等は、おもちゃの銃。二等は本物の超高級外車。一等は新築の28LDKのプール、山林、図書館、体育館、映画館付きの家なのよ。しょぼい賞品ばかりでしょ。おほほほほ」

ハナス 「わ~、面白そう♪ みんなでやってみましょう」

スミレ 「では、私がまず引くよ。・・・あれ、これ何? 『三重塔』って書いてあるじゃん」

のこ  「じゃあ、次は私が・・・あれ? 私も『三重塔』って書いてありますわ」

ハナス 「でばでば、最後はデバネズミの私が・・・ありゃ、私も『三重塔』よ。おちゃまさん、『三重塔』って何ですか?」

おちゃま「みんな、『三重塔』ですね。・・では、それが何か当ててみてくださいな」

ハナス、スミレ、のこ「う~ん。分かんない~」

ハナス 「おちゃまさん。降参ですわ。『三重塔』って何ですかぁ?」


(参拝者の一人が寄ってくる)

ブロ子 「私が答えましょう」

ハナス 「あら~、ブロ子ちゃんじゃない! ブロ子ちゃんもお参りに来たの?」

ブロ子 「そうなんです。そうしたら、カクヨムキャンデーズの美女のお三方がいらっしゃるじゃないですか。私、もうビックらこいて」

ハナス 「ブロ子ちゃん、屁はこかなくていいわよ」

のこ  「でも、ブロ子ちゃん、いやですわ。私たちが美女だなんて・・そんなこと、ありませ・・すわよ。みんな、そう言うんですのよ。オホホホホ・・」

スミレ 「そんなことよりさぁ、ブロ子ちゃん、『三重塔』って何なの?」

おちゃま「じゃあ、ブロ子ちゃん。カクヨムキャンデーズの代わりに答えてくれる?」

ブロ子 「はい、おちゃまさん。それはですね・・

     三重塔・・

     (さん)(じゅう)の(とう)・・

     入れ替えて・・

     (さん)(とう)の(じゅう)・・

     三等の銃。。。」

ハナス、スミレ、のこ「ブロ子ちゃん、すご~い」

スミレ 「では、おちゃまさん。三等のおもちゃの銃をくださいな」

おちゃま「それは、差し上げられません。賞品は仮に無かったことにしましょう」

のこ  「え~、おちゃまさん。そんなの詐欺ですわ」

さゆり 「そ、そんな・・・・・」

ハナス 「おちゃまさん。どうして賞品は仮に無かったことになるんですかぁ?」

おちゃま「それはね・・

     三重塔の中にはお釈迦様の舎利が納められているわけでしょ・・

     中に舎利・・

     なかに(しや)り・・

     入れ替えて・・

     かりにな(しや)・・

     仮に無しや。。。」

ハナス、スミレ、のこ、ブロ子、参拝者役の皆さん「ぎゃび~ん!」

〔小説 カクヨムキャンディーズの古寺探訪 おしまい〕

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