第11話 昔話っ!南ちゃんとストーカー
コンコン
母「五月~?南ちゃんが来てるわよ?約束なんでしょ?」
五月「し…しまった!もうこんな時間!!」
た・す・かった~
五月「速見さん…ううん、お義姉さんと呼ばせて貰いますね!お話が中途半端になってごめんなさい」
沙織「ううん、これから時間はたっぷりあるもん。…ええと、桂木先生は…妹ちゃん…で良いかなっ?」
五月「!!うんっ!行ってきますお義姉さん!」
そういってバタバタと出て行く五月。
「なあ…サオ。どうして五月のことを『妹ちゃん』って呼ぶんだ?普通は名前じゃないの?」
サオ「うん…これは私の思い違いかもしれないんだけど、あの娘が『五月ちゃん』と呼ばれたい人は…他にいるんじゃないかな?」
「?」
―
五月『私、小学生の頃、心から大好きだったお姉さんがいたんです…もう会えないんですけど。速見さんって、何となくその人に似てるんですよ…』
―
サオ「ウフフ…」
「ふ~ん?良く分からん」
サオ「みっちゃんは良いの!…さて、それはそれとして…」
ヤバい、忘れてないの?
サオ「みっちゃんをフッた女の子の話…ほれっ!」
―
―
【前提】
昔、昔あるところに可愛い女の子がいました。
彼女の名前は「高倉 南」。
「実乃里」ちゃんと言うフルート仲間の親友と「五月」ちゃんと言う妹ポジションの女の子と三人はそれはそれは仲良く遊んでいたのです。
ところがある日「実乃里」ちゃんは、一人ヨーロッパへ旅立ってしまい、やがて残された二人は恐ろしい悪の道に染まって行くのでした。
―
―
サオ「…なにそれ」
「まあまあ」
―
―
五月「…と言うことで、お兄!南ちゃんをかくまって!」
ストーカー被害に遭っているという南ちゃんが、五月を頼って俺たちの幡ヶ谷のマンション(セカンドハウス)に逃げ込んできたのは、南ちゃん高三、五月高二そして俺が社会人二年目の24歳の時だった。
※幡ヶ谷のセカンドハウスは五月の医大受験まで存続し、その後は五月の学費捻出の為に賃貸に出された。
―
「…はい、…はい、ええ大丈夫です。部屋は五月の隣に用意出来ますので、はい、しばらくは五月と私で送り迎えを…」
―
南「三月さん、すみません。ご迷惑を」
「ああ、今、親御さんとも電話で話が出来たから大丈夫。…君、突出して可愛いんだから、五月に騙されてコスプレなんか披露したのが運のつきだったね」
五月「お兄!それヒドくない!?」
(画像 突出して可愛い南ちゃん高校三年生の図)
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093079262372394
「だってコミマでの五月の同人誌活動の手伝いが高じてコスプレ披露した後なんだろう?誰かにつけ回されるようになったのって」
南「…はい」
「…まあ、俺も知らない仲じゃないから、出来る限りサポートはする…その代わりと言ってはなんなんだけど…」
五月「?」
南「…?」
「頼むから、五月にあんまりウルトラ下ネタワードを仕込まないでくれっ!」
※その頃の五月の同人誌ネタは、どろっどろの近親相姦もの…実の兄と妹の禁断の爛れ話だった。
南「この神主のお兄さんと巫女の妹の話なんか最高にウケたのですけど」
「……」
それは巫女装束で前をバ⚪ブでいっぱいにした妹のア⚪ルを狩衣の兄が後ろから…罰当たりな!!
「それで爛れ巫女のコスプレやってこの事態なんだよな!」
五月「それだけ大ウケしたんたよ!なんせ妹のモデルは南ちゃんだけど兄のモデルは…」
「う・る・さ・いわ!!」
―
―
南ちゃんの通学、行きは俺が送って行き、帰りは五月が迎えに行く。
うちのマンションは幡ヶ谷駅からほど近く、当時では珍しいダブルオートロック仕様だったので、戸建てよりは安全かなと。
そんな不思議な共同生活が始まったんだ。
(オマケ画像)
さすがに南ちゃんの「爛れ巫女のコスプレ」姿はR15にもろに引っ掛かりそうなので(笑)、南ちゃんコスプレデビューの「ネコ耳」姿をば…
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093079306428371
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