第1話 この子幾つなんだ!?

ロリ顔の速見さん(のモデル)は俺の嫁である。

幸いなことに子供にも恵まれ、30年以上の長きに渡り夫婦を続けさせて貰ってる。

この話は、1980~1990年代のまだ携帯はおろか、一般的にはPCさえ例外(PC98とか)を除いて普及していなかった時代の異業種カップルの馴れ初め話だ。


ひねりも何もありません…がよろしければお付き合いのほど、お願い申し上げますm(__)m

「(若っか~~)」

彼女に対する印象を思い出すと、最初はどうしてもそれになる。


相互会社の株主総会にあたる社員総代。

悪友に請われて代表者質問を担当する俺にサポートとしてあてがわれたという彼女。

当時では非常に珍しい女性キャリア社員が付くと言われたのでどんなベテラン女傑が付くのかと思っていたら、第一印象は「高卒一年目社員?」


女性にしてはやや高めの身長、よくよく見ると日本人形のように整った容姿。その上手足が長くて小顔とくるから、フォーマルな紺のスーツ姿がやけに似合っている。セミロングの黒髪をローポニテに束ねている彼女の立ち振る舞いは艶やか!…ちょっとした立ち振舞いや髪をかきあげる仕草さえ絵になる…のに。


それが何で幼く見えるかと言うと、瞳がびっくりするくらい大きく目立つんだ。

バッチリしたつぶらな瞳なんだけどややたれ目、玉に瑕で胸が控えめなところがあいまって、中性的というか不思議な雰囲気、、、ハッキリ言えばロリ。


?「桂木三月(かつらぎ みつき)様ですね?秋山より代表者質問のサポートを仰せつかりました『速見(はやみ)』と申します。本日はよろしくお願いいたします」

その声は、はっきりしてはいるんだけど、アナウンサー声を高めに振った…今でいうところの…紛う方なき「アニメ声」だったんだ。


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