君のシアワセ

功琉偉つばさ @WGS所属

君のシアワセ

ってなんなのかな。」


「どうしたの?急に。」


「いや。なんかね。私思うんだ。本当のってなんだろうって。 今私は君と一緒に入れてだって思ってるよ。」


「うん。」


「昨日だって、今日だって… 美味しいご飯もお母さんのおかげ毎日食べれるし。夜にはふかふかのベッドで寝れるし、今こうして学校にも通えてるし。」


「幸せ:満ち足りていて不満がなく、望ましい状態のこと。 だって、ネット辞書に書いてるよ。」


「まあそうなんだけど、そうじゃなくて…」


「どういうこと?」


「いや。矛盾してるし支離滅裂なのはわかってるけど…なんか〜こう、いつまでも、ずっとこんな感じででいていいのかなって。」


「なんで?」


「だって今だってだって言えない状況に置かれている人がたくさんいるんだよ。私達はこうして日本にいれるから…安全で戦争のないところにいれるからこうして学校で授業を受けて、進路のことで悩めて…たしかに勉強とかは大変だけど。でもこんなにいい思いしていていいのかなって。 私怖くって。 だってがもし有限だとしたら、いつかはじゃなくなるんだよ。 それって本当に怖くない? なんかでもそんなことをよく言うじゃん。もし全人類が平等にだとしたらそうなるんだよ。」


「いや。全人類が平等だとは限んないでしょ。」


「ううん。 私、自然はもともと全て平等…一定じゃないのかなって思ってるの。」


「その仮定は何なのさ。」


「だって考えてみて、夏が暑かったら冬は寒いでしょ。」


「まあそうだね。エルニーニョ現象だっけ?」


「それに風は高気圧から低気圧に吹くでしょ。水は高いところから低いところへ落ちるでしょ。海で砂のお城を作ったっていつかは平らになって何もなくなるでしょ。時間はみんな24時間で平等でしょ。」


「確かに?」


「だったらずっとだったらいつかはじゃなくなるんじゃないかなって。」


「そうか。ならその今のをしっかり生きればいいんじゃない? いずれじゃなくなるとしても、それがいつなのかはわからないでしょ。」


「そうね。」


「それに何がなのかは一人一人ぜんぜん違うでしょ。僕の君の… 同じところもあると思うけどでも全部が全部同じじゃないはずだよ。」


「う〜ん。本当にってなんなのかな。」


「別に一般的にどれがでどれがじゃないかなんて決めつけなくていいんじゃない? だって僕たちは何だっけ…そうだ。幸福追求権?だっけ? があるから。自分がだと思えるように生きればいいんだよ。」


「なんだか道徳みたいだね。」


「まあ哲学ってそんなもんでしょ。」


「そっか。じゃあ私めいいっぱいを楽しむね。 じゃぁ〜ということで明日は買い物に付き合ってね♡ 遊びに行くよ!」


「まあいいけど… はしゃぎすぎないでよ。」


「デートよ、デート。 もっと嬉しそうにしなさいよ。」


「はいはい。」


「『はいはい』ってなによ。 まあ明日ね!」

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