幕間 蟲毒のグルメ
ジャックがエフゲニーと戦っていた同時刻。
チリの首都サンティアゴは廃墟と化していた。世界大会の開催に伴い、ホワイトハウスまでの進路上に存在する都市から人々は強制的に疎開されているため、サンティアゴにおいては一般人の人的被害は無い。疎開が行われていない都市においては数千人規模で死傷者が発生している。
その瓦礫の山の上に一台の屋台があった。
「とにかく握って」
「はいッ!」
客席には
女は寿司連より受けた指令により、世界大会の参加者に襲い掛かった。幾人もの寿司師を殺していくうちに
そして
「君……名前何だっけ?」
「あっしの名前はサイレンっス。食べないでください」
サイレンは反射的に土下座した。
「僕に襲い掛かった件は土下座で不問にしたから食べないって。でさ、人間とサメの
「技術者が言うには既存の
「ああ……その辺のサメより上等な個体なのか」
サイレンが
全盛期の性能ならばあるいは、と
「僕に降伏して、寿司連に居られなくなっただろう?僕について来いよ」
「押忍!一生ついて行きまス!」
サイレンは景気の良いことを言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます