07 ミエルのことを信じていたら
上級ダンジョンの裏ボスは、カンゼンたち元パーティに、あきれかえっていた。
ボス
「これで分かったか?」
「くそ、どうなってんだ。」
「ねえ、だれか着るものを持っていないの?」
若返り・不老不死・美容効果の指輪が
「ワシのつえがないぞ。」
「オレも
裏ボス
「おまえたちが自分で捨ててきたのではないか?
わすれたのか?」
カンゼン
「武器や防具を捨てるわけがなかろう。」
裏ボス
「いいや、捨てたよ。
さらに良い武器が手に入ったとか言ってな。」
ジュエル
「まさか、わたしたちは?」
裏ボス
「そうだ。
すべては
ペアレン
「そんなはずはない、ワシは大魔法使いだぞ。」
裏ボス
「はあ?
魔法を使っていたのは、ミエルだけだ。
おまえは、ミエルに気を
ただの
ハイパー
「くそ、ひきょうだぞ。
裏ボス
「ミエルに守られなかったら、ザコだったな。
まあいい、武器があれば、か?
なら、取り寄せてやろう。
うしろを見るがいい。
さっさと
カンゼン、ジュエル、ペアレン、ハイパー
「「「「
武器と防具を装備して、裏ボスに元パーティは、
しかし、・・・
裏ボス
「武具の手入れも出来ないとはな。
すくいようがないバカどもだ。」
裏ボスは、短い剣を手にもって、武具の小さなヒビをねらった。
すると、武器が
魔法のつえは魔法を打ったら
裏ボス
「もう、あきらめろ。
なにも見えていないバカに最後の役目をあたえてやろう。
ただし、かなり
裏ボスは、
裏ボス
「おっと、やつらの武器と防具は、ダンジョンに
ついでに、武器や防具は、
人間どもは行方不明は探さないが、なにも残っていないと必死に
人間とは本当に理解できない考え方をするものだな。」
◇
ここからは、
ジュエル
「ここは、どこ?
おひとよしのミエルが助けてくれたのね。
ありがとう。
ミエルのことを信じていれば、良かったよね。
ごめんなさい。」
裏ボス
「
ジュエル
「ひい、たすけて、
裏ボス
「ああ、命だけは取らないから、安心しろ。
もっとも、死んだ方がマシと思うだろうがな。」
ジュエル
「それは、どういう意味ですか?」
裏ボス
「よく見るがいい、おまえたちの仲間の姿をな。」
そこには、カンゼン、ペアレン、ハイパーが横たわっていた。
しかし、あるべきはずのものがなかった。
カンゼン、ペアレン、ハイパーの両目と両腕、両足がなかった・・・
ジュエル
「ひ、ひどい。」
裏ボス
「自分たちがしてきたことを、
これが、ダブルスタンダードとか、
「それはそれ、これはこれ」
ジュエル
「どうして、こんなことを?」
裏ボス
「おまえたちも、やっていることだろう。
魚を
わたしから見れば、おまえたちも
ジュエル
「みんな、起きて。
手足が無くても、魔法で戦えるでしょ!」
裏ボス
「無茶を言ってやるな。
やつらはな、おまえを
そして、
だが、安心しろ。
ジュエル、お前は手足を喰った後も生かしてやる。
ただし、右手だけは残してやろう。
【若返り・不老不死・美容効果の指輪】をはめる指を
ああ、それから、やつらの身体は生きている。」
ジュエル
「まさか?」
裏ボス
「今度は、おまえが生む子供を食わせてくれ。
100人も産めば、死なせてやる。
ここにあるカウンターで数えてやる。
そして、おまえの負担が減るように、おまえが生む子供同士も
3人のオスと1人のメスで工夫すれば、
◇
裏ボス
「おめでとう。
100人も、よく生んでくれた。
では、カウントを進めよう。
おや、どうしたことだ。
2ケタしか用意していなかったから、100にならないな。
ゼロから、やりなおしだな。」
ジュエル
「・・・」
裏ボス
「おや、精神が死んでしまったか?
我が魔力で治してやろう。」
ジュエル
「い、いやあ、もう、ゆるしてください。
お、お願いします。」
裏ボス
「今度は、3けた表示できるようにしてやったから安心しろ。」
ジュエル
「い、いやあ。」
裏ボス
「ジュエルの娘たちと合わせて、1000人を生んでくれたら、死なせてやろう。」
ジュエル
「3ケタ表示では、1000を表示できませんよね。」
裏ボス
「おお、よく気付いたな。
それでは、1人おまけして、999人を生んで食わせてくれ!」
ジュエル
「・・・」
裏ボスによる責め苦は、300年間続いたのだった。
◇
「裏ボスがいる空間の存在は、神々を創造されたシクペリア様でも気づかないでしょう。
まあ、運よく気付かれて、特別な
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