第2話 何もしない幸せ

浅い眠りから覚めると。

パジャマが寝汗でグッショリ濡れていた。


そのまま洗濯機に脱ぎ捨てて。

お風呂に入った。


風呂上がりに用意されたいた。

乾いた下着とパジャマ。


「お昼、どうする・・・?」

奥さんの問いに。


「フルーツゼリー・・・」

すぐに冷蔵庫から僕の手に。


「う~ん・・・!」

冷たい感触がひりついた喉に快感だった。


それが昼食の代わりで。

そのまま薬を飲んだら。


眠くなった。


身体が。

眠りを欲していた。


布団を引き寄せ。

目を閉じる。


何もしない。

何もできない。


ただ。

眠い。


母のミルクで。

満たされた赤子のように。


僕は。

無力な幸せをかみしめながら。


眠りについたのでした。

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