「   市美術館 閉館決まる 合併前から60年の歴史、財政難などが理由」

2019/02/08 15時52分 NEWS WEB 


「   市美術館 閉館決まる 合併前から60年の歴史、財政難などが理由」



地域の歴史資料を数多く収蔵し、これまで市民に愛されてきた  市美術館が、財政難などを理由に2020年1月に閉館が決定しました。


1991年に開館した同館は、   市出身の作家の作品や、地域の文化財など2000点余りが収蔵されてきましたが、新型コロナの影響などで財政状況が厳しくなったことを理由に、昨年度末をもって閉館することを決定しました。


市内から訪れた30代の男性は「雰囲気もよく貴重な空間だったのでちょっとさみしい」と話していました。同じく市内の70代の男性は「ここにはただ文化財だけではない、住民が寄贈した大切なものが収蔵されている。市には今後の保管について真剣に考えてほしい」と話していました。


   市は、2019年に財政再建を公約に掲げる〇〇氏が市長が就任。同館は市の掲げる「  市財政再建プラン」の検討候補に挙げられてました。突然の発表にとある市民は「市長のパフォーマンスに利用された。ここががなくなると大変なことになる」と憤りを隠さない。同館の館長は、「収蔵している資料は地域にとって大切なもの。保管の方法については検討している」と話していました。


市は、収蔵している作品は他の美術館への寄託することを前提に検討を行うとしているが、具体的な方針はない。市長は「ただ保管するにも費用がかかる。経済的合理性も検討しなければならない。保管場所は多様な観点から検討していきたい」と語る。美術館の施設活用についても具体的な方針は決まっていない。


閉館にあたり、31日に記念館を訪れた住民は「閉館で終わりではない。地域のために、資料の保管については引き続き話し合いを続けていきたい。」と険しい顔で語った。

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