応援コメント

22 お兄ちゃんとまーくん」への応援コメント

  • モモチカケルさま

    こんにちは。
    子供は無数の「初めて」を経験しながら大人になっていきますが、そのときに優しい大人たちに少しずつサポートしてもらえたなら、きっと大冒険と思えるような挑戦も乗り越えて成長していけるんだろうなと思います。
    大人には大人の事情があり、それはかつて子供であった彼らが懸命に生きて来た延長でもあるのですが、ずっとあとをついてくる子供や孫世代に、自分のたどった辛さを説くのではなく、幼いものが今直面している困難を理解してあげられるだけの余裕を持たないといけないですね。
    完結おめでとうございました。

    作者からの返信

    こんにちは。
    おっしゃる通り、大人が子供に何を伝えるかは非常に重要だとは思います。とは言え、親が自分の事で手一杯で余裕が無くなったり子供との相性が悪かったりなども良くある話で。

    昔は大家族や地域単位で子供を見ていたので、親の価値観以外に触れる機会も多かったでしょうが、核家族化が進んだ現代では、親と担任が大人(=影響を受ける相手)の全てになりかねない。児童文学、童話、アニメやゲームは、閉じられた価値観以外の考えに触れる重要な機会だと思います。

    それを自分のものとするか否かは子供自身が決める事ではあるのですが、大人の目からはきれいごとやユートピア的に見える話だとしても、子供の発達の観点から言えば、書き手がそのような話を供給する機会を増やす事も必要かなとは思います。

    本作は子供の生きづらさと大人になる過程でのアンバランスさを描いたため、シリアスな箇所も多くありましたが、上記の点をかなり意識して執筆いたしました。
    最後までお付き合い頂き、感想と評価を頂きまして誠にありがとうございます。





    編集済
  • 最期には皆まあるく収まって良かったですね。
    これを読む少年少女の皆さんの中にも、同じような気持ちになったことのある人もいることでしょう。
    大人の大きな期待を受けて背伸びしたり、余りの重さに縮んでしまったり。
    その為に本来の優しい心が、ちょっと横に押しやられてしまって、きついところが出てしまうとか。

    大人にしてもそうでして、良かれと思っての思いやりが、全く逆に作用されてありがた迷惑になってしまったりする。
    導き方を間違えてしまうと、折角の良い子の性格も捻じ曲げかねない。
    自分をよだかのように思えて星になりたい、なんて考えさせてしまうのは、最もよくないことで悲しいこと極まりないと思う。

    そんな中、一人でもそんな心に寄り添ってくれる人、例えばお父さんのような、おっとり緩やかに冬の日差しのような温かさの、そんな人が側にいるといないでは大きな違いがあり、心を痛める人の救いになる。

    そんな色んな事を考えさせてくれるお話だと思いました。
    自分はもうすっかりお婆さんですけど、子育てに夢中だった頃、どんな母親だったろうか、子供を追い込むようなことはなかっただろうか、と思い出を手繰ってみたりもしました。

    拙い感想で申し訳ありませんが、良い作品だったとお伝えしたいと思いました。
    多くの少年少女に読んでもらいたいですね。
    コンテストでも受賞されるといいですね。
    きっと良い結果となれると思いますよ。 
    完結おめでとうございました、そしてお疲れさました。

    作者からの返信

    最後までお付き合いを頂いた上に丁重な感想まで頂いて感激しております。家族は距離が近いがゆえに、他人相手なら言わないような事を感情のままにぶつけがちだと思います。特に本作の『お母さん』のように、フルタイムで仕事をしつつ施設への入居待ち状態の姑の世話をしつつ、かつ手のかかる男の子がいるとなると、どうしても配慮が行き届かない所も出てきてしまう。ですが子供には大人の事情は分からない。深く傷つき、ケアがされないままだと人間不信や社会不適応になってしまう……。
    本作は同じような困りごとに向き合う親子のみならず、幼少期の傷がケアされないまま大人になった『毒親問題』で苦しむ方をも念頭に執筆いたしました。
    本作が受賞できれば望外の喜びではありますが、この作品を執筆し、読んで頂けた事自体を幸せに思います。
    改めて、コメントありがとうございました。