エール
コウノトリ🐣
風の先に
「〇〇を応援したい」
「〇〇が推しです」
分からない
応援したいって、どうしてなの?
何がそう思わせているのか分からない
それは自然と湧き出る心理的なものだっていう
――じゃあ、心理的に湧き出ない私は何?
人が努力している姿を見て、一時的に応援することはある
けれど、それは断片的なもので、常に応援しているわけではない
分からない
どうして、継続的に応援できるの?
あなたにとってその人たちは何?
応援しても、その声は他の声に掻き消えるのに
どうして応援するの?
いつから応援することの意味が、私は必要になったんだろう?
そんな私に天罰が落ちた
いつも聞いていた好きな曲
その歌手がもう歌を作れないって知った時
確かな喪失感が心を襲った
そして、気づいた
私は大切なものを無くしていた
分からない
どうして、気づくのが今なの
一人になった時、私の歌声が耳に響く――不器用で、不細工な大嫌いな歌声
けれど、聞こえるのは大好きな曲
分からない
どうして、私は歌っているの?
――この声が、届くわけじゃないのに
口は勝手に歌詞を口ずさむ
”光放つ瞬間を 見つめていたいから あなたを押し出す風になりたい”
エール コウノトリ🐣 @hishutoria
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