第17話 大人のおもちゃってなんですの?

「さあ!休憩は終わりだ。授業に入ろう!」

実乃里「待って待って!」


またか?また南ちゃんなのか!!?

今週末は葛西臨海公園デートだというのに…また答えにくい話題を!!


実乃里「実は今、手元にあるのです」

「ちょっと待て!ふざけんな~」

南ちゃんとお揃いなんです…と言いながら実乃里ちゃんが出してきたのは…

「(うわ~ガチだよ)」

とてもスタンダードな…「ロー⚪ー」だった。

…バ⚪ブじゃなくて良かったが。

「南ちゃんって実乃里ちゃんと同い年なんだろ?どこからこんなものを」

実乃里「はあ…先般彼女にお会いした際に大学生の彼氏が出来たと伝えましたところ『だったらこれよ!』とか申しまして。彼女は彼氏から用意して貰ったようですよ?」

…その彼氏とやら…中学生相手に何ちゅうものを!


実乃里「南ちゃんの彼氏は楽器の先生です」

「……」

オイ!擦れてるな!音楽業界!

※フィクションですあしからず!


「まさか…もう…使ったの?実乃里ちゃん」

実乃里「いえ…全く使い方が分からないもので…南ちゃんも『彼氏に聞きなさい!』とか言って説明して下さらないので」


それは良かった!南ちゃんのなけなしの良心だな!

実乃里ちゃんには、そもそもオ⚪ニーの経験が無いと聞いている。今はやっぱり封印だな。男にやって貰って気持ち良いんだと認識して貰わねば。


「分かった。これは没収…高校入学まで没収ね」

実乃里「まあ…先生がそうおっしゃるなら構いませんが…せめて、もののご説明だけでも頂けますとありがたいのですけど…」

クエスチョンマークできょとんとしている実乃里ちゃん…どうする?どうする三月!


「…この間、ク⚪ニの説明をしたよね…」

実乃里「!!い…いきなり何を言い出すのですか?破廉恥な!…こ…この…変態男!」

「元はお前が!!…聞いてきたんだろうが!」


ク⚪ニについては、さすがの実乃里ちゃんも『最低!(但し未経験)』とのことなので、この反応…。

全て棚上げで、たまに見せてくる実乃里ちゃんの冷たい瞳が悲しい。何故俺がこんな目に…みなみェ!


「…こいつの説明もあれの延長線みたいな話になるんだ。君が不快になる可能性があるから、説明は返すときまで待って貰ったほうが良いと思う」

実乃里「なるほど…つまり先生はこれが大好きだと」

「どこからそうなった!!」

実乃里「だって…先生、ク⚪ニが大好きだと…」

「……」

本当…あれは後々まで祟る自爆発言だった!


「好きか嫌いかと言ったら好きだよ…でも我慢出来る。さあ!授業を再開するぞ!」


ガチャ

秋男「実乃里~家庭教師の時間にごめん~父さんから高校受験の話で預かりも…の…」

テーブルの上にはもちろん、ケーキや紅茶と一緒にあのロー⚪ーが…

「……」

実乃里「…?お兄さま、ノックは大事ですわ?」


秋男「…桂木…表に…表に出やがれコラっ!!ま…まさか…ここまでしやがるとは…見損なったぞ!桂木三月!!」

実乃里「…お…お兄さま!?」

「…実乃里ちゃん、この⚪ーターを見た、正直これが普通の人の反応だ。悪いが一度、南ちゃんと話させて貰えないか?『あまり過激なことは吹き込まないでくれ』って釘を刺すから」

秋男「何ごちゃごちゃ言ってやがる!さっさと表に出やがれ!」

「…あと、こいつには正直に全て話すぞ?別に君が悪い訳じゃないんだから」

実乃里「はい…わたくしも色々考えさせられました」


…後日、秋男と一緒に南ちゃんと会うことになった。


【次回、葛西臨海公園デートの実乃里ちゃん画像を近況ノートに投稿しましたっ!(^ω^)】

https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093078832672512


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