第13話 …奥さん…まさか狙って!?
…野生の悪友が現れた…三月は動揺した!!
実乃里「あら…お兄さまと先生はご友人だったのですか?」
「「友人じゃないっ!」」
実乃里「…では何ですの?」
秋男「…ただの知り合いだ…友人の関係でトラブルがあってな、その時こいつと知り合った」
…こいつアドリブ上手いな!乗るぞ!
「共通の友人が喧嘩になってな、その時こいつが出て来たんだ」
実乃里「…はあ」
絶対に
秋男「そう言えばあの件は喧嘩別れでうやむやになってたな桂木!」
どこかで
「そうだな決着をつけないとな!」
口裏を合わせなければ!
秋男「お前明日十時に時間取れるか?」
アホう!実乃里ちゃんの前でアポ取るな!下手したらついてくるぞ彼女は!
「あすの予定は分からんから、あいつ通して連絡する」
秋男「…分かった、絶対だそ!」
―
そそくさっと駅へ向かって離れていくあいつ。
もの凄く物言いたげな表情の実乃里ちゃん。
…言えない…合コンの女の取り合いが高じて知り合った仲だなんて…
―
―
帰宅予定時間のオーバーを謝罪する俺に奥さんは笑いながら、紅茶とケーキを薦めてきた…しかし相変わらず超美人の奥さんだ。
奥さん「で?実乃里?首尾良く処女は捧げられたの?」
「ぶ~~~っ!」
実乃里「お母様、残念ながらそこまでは」
「待って待ってまって!」
実乃里「でも交際のお約束は取り付けましてよ」
奥さん「そう!桂木さん?あなたの素性は存じ上げているつもりです。実乃里の初恋、ぜひ叶えて上げてくださいな」
いや、おかしくないっすか!?
「知っていたんですか?実乃里ちゃんの気持ち」
奥さん「ええ!もちろん」
「良いんですか?六歳も年上の大学生なんかで」
奥さん「桂木さん、六歳差なんて社会に出れば何の問題も無くなりますよ。この子は兄を見ていますから同年代の子は難しいかも知れません。私は実乃里の味方です」
「でも…そんなんで俺、家庭教師なんか続けて良いんですか?」
奥さん「あら!実乃里の数学の成績は爆上がりしているわ。これからもよろしくお願いいたします」
「はあ…清い関係でいきますので…絶対ですっ!」
奥さんは、あらあら実乃里可哀想…とか言ってるけど…あなたの娘は既にフェ⚪⚪オを仕掛けてきてるんですよ!
なんて言って、奥さんに肯定されちゃったら、まじでこのバイトも…ここまでになりそう…しゃべれんわ。
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