第11話 付き合いなさい!

実乃里「条件がありますわ」

しばし後、実乃里ちゃんが可愛い顔を強く俺の胸に擦り付けてきた…私のものだと言わんばかりに。


「条件とは?」

実乃里「私と付き合いなさい!」

「だから…それは…」

実乃里「清い関係で…結構ですわ」

「実乃里ちゃん?」

実乃里「その代わりずっと私の側にいて…私を守ってください…それで一年後、先生のわだかまりが無くなったら…その時は私を」

「それで…良いのかい?」

実乃里「…良くないけど…仕方ありませんわ。…一目惚れの弱みですわ…」

「分かった…実乃里ちゃんと付き合うよ…側にいる」

実乃里「……」

「……」

実乃里「……うん、…先生?」

「ん?」

実乃里「キスも…駄目ですの?」

「駄目じゃないよ…お姫様」

「……」

実乃里「……ファーストキスでした…」

「うん」

実乃里「一年後、なりたいですわ…あなたのものに」

「実乃里ちゃん…」

俺は幸せもの…なんだろうなあ…



「帰ろっか」

実乃里「…はい、先生」

「じゃあ、この手錠外してくれる?」

実乃里「……」

「……(汗)」

実乃里「そう言えば先生、私分かりましたの」

なんだ?いや~な予感が

実乃里「フェ⚪⚪オって、飲めますね」

「待て待て待てまて!」

実乃里「愛があれば飲めるのですね」

実乃里ちゃんが再び近寄って来る…猛獣のように!

「き…清い関係は…どうなった!」

実乃里「ですから、一年待ちますわ…処女を散らすのは」

「一線超えなきゃ清い関係って訳じゃないぞ!さっきの誓いのキスは何だったんだ!?」

実乃里「あれはあれ、これはこれ、ですわ……では先生?愛してますわ」

「まっ!…………あっ!」


……結局、二回…絞り取られた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る